一方、道枝駿佑主演『金田一少年の事件簿』は対照的だ。
幅広い層に受ける『マイファミリー』とは異なり、10代から1層(20~34歳)に特化しているからだ。特に中高生には断トツで、世帯視聴率で4%上回る学園ドラマ『未来への10カウント』(木村拓哉主演)に対して、4倍以上の差をつけている。

1層でもベスト3に入る。
この結果、広告主ニーズの高いコア層女性(13~49歳)の中の、「ファッションに関心あり」「美容エステに関心あり」「結婚願望あり」層でトップ争いをしている。
見逃しサービスでのCM単価が高くなりやすくなっている。

同ドラマも、ビジネスとして新たな挑戦をしている。
日テレは8年前にhuluを買収し、今や330億円近い売上を誇るにまで成長した。ここで一気見を可能にするなど、会員獲得に貢献している。
さらにTBSと同様、ディズニープラスでの世界配信にも乗り出している。
放送からの広告収入だけでなく、ライツビジネスにつながりやすい層を取り込もうとしているのである。

https://news.yahoo.co.jp/byline/suzukiyuji/20220529-00298260