夏王朝実在が確認された

文献だけの存在だった夏王朝が考古学者のたゆまない努力でようやくヴェールを脱いだ。
河南省偃師(えんし)市にある二里頭(にとうり)遺跡は夏王朝の最後の都であり、その6キロ東で発見された偃師城遺跡はそれを攻略した殷湯王の都であることが判明した。
二里頭(にとうり)遺跡からは数カ所の宮殿跡が見つかり、青銅器や土器、それに青銅器鋳造工房跡も発見されている。

夏王朝は紀元前2070年ごろから始まり、殷への交代は紀元前1600年ごろ」と見られている。
まさに中国悠久の4000年は夏王朝から始まったことになる。

(夏王朝 王権誕生の考古学 岡村秀典*著=講談社を参考にしました。)