【隋唐演義】 田中芳樹 【徳間書店】
インタビュー:作家・田中芳樹さん語る 「涼子は大物女優」 薬師寺涼子の事件簿
たなか・よしき=52年生まれ。78年に幻影城新人賞を受賞してデビュー
代表作は、星雲賞(長篇部門)受賞作の「銀河英雄伝説」や「アルスラーン戦記」「創竜伝」など多数。
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/images/20080106mog00m200012000p_size5.jpg
「銀河英雄伝説」など大河SFで知られる田中芳樹さんには珍しい、現代劇のミステリーが
「薬師寺涼子の怪奇事件簿」だ。デビュー30周年を迎える田中さんに、
最新作「水妖日にご用心」の裏側と、小説への思いを聞いた。【渡辺圭、河村成浩】
||作品誕生のきっかけは
書き下ろしを依頼され、雑談をしていると、「今はミステリーが隆盛だけど、犯人を捕まえるときに悩む
探偵ものが多い」と聞かされたんです。そこで、「犯人を袋だたきにして、ざまぁみろ」という作品はどうだろう?
でも男性だと愛きょうがないから、か弱い女性が相手をふんづけて高笑いするのはいいかも、と思ったんです。
当時、中国を舞台にした真面目な作品を書いていて“ストレス”がたまっていたのもあったので、
どーんとはじけて笑えるものが書きたかったんですよ。
||女性の主人公ですね
「薬師寺涼子……」シリーズは、女性の読者に気持ちよく読んでもらえるよう、女性の心理描写、
行動原理などを踏まえて書いています。私も男ですから、男の視点になりやすいので、そこは気を遣っています。
泉田準一郎の視点で書いているのもワンクッション置きたかったからです。続くと思わなかったですが、
女性ファンから「気持ち良く読めた」と言ってもらえて自信が付きました。それでも試行錯誤の連続ですね。 ||垣野内成美さんのイラストは
涼子は、プロポーションも抜群、ミニスカートをはいて脚を見せびらかすキャラクターですが、
清潔感のある美人です。男性だとどうしても「男の目」が出てしまうので、私が元々ファンでもあうる
垣野内さんにお願いしたんです。そのときに「垣野内さんがイラストをやってくれないんだったたら書けない」と言ってね。
毎回、垣野内さんの絵が仕上がってくるのを見るときは、ワクワクします。
||最新作でも、「マンガばかり読んでいる外務大臣」とか、さまざまな話題を茶目っ気たっぷりに笑い飛ばしています
特にモデルがだれという訳でないんですが(笑)。「いい年して遊ぶな」と言われるんですけど、
思いっきり楽しんでいます。ネタは自然と出てくるんですよ。むしろ現実の「えぐみ」を取る工夫をしていますが、
その工夫が楽しいですね。新聞を読んだり、ニュースを見たらネタは出てきます。
「入門編」としての新聞の存在は、大きいですよ。ただ、経済だけはなぜか興味がなくて……。
一時期、興味を持つきっかけに株を買ってみたのですが、全然だめでした。その代わりに
新聞に載っている企業プロジェクトの特集を読んだりしています。まあ、経済と恋愛は、
事件がからまないと本質的に興味がないですからねぇ。
||最新作の筆の乗りは?
暴れるときとうまくいくときの両方がありますが、今回は大変でした。涼子は、“親”の思う通りには
なかなか動いてくれない。作品を書いているときは、新人の映画監督の気持ちなんですよ。
大物女優の機嫌を損ねないようにするんですが、涼子が「私には、私の演技があるの」と言うんです。
お客さんは大物女優を目当てに来ているし、大変ですよ。
||筋書き通りにはいかないと
「銀河英雄伝説」の場合は、ラストを決めてやっていたんですが、「薬師寺涼子……」は逆ですね。
もちろん、大ざっぱな設計図はありましたが、どんどん違う方向に……。小説は「生き物」で、
決められたコースを走る自動車でなく、暴れ馬なんです。もちろん、コースに戻していいのかは
常に考えますが、ケース・バイ・ケースです。
||アイデアを得る手段は?
乱読でしょうね。ただ、本を読んだからといって必ず何かが出てくるわけではないのが、この世界の厳しいところです。
アイデアのストックだけなら千年やっても困らないんですが……。僕の場合、材料をかき集めるために本を読むのですが、
それ自体が楽しい。ただ使えるのは百のうち一つぐらいですね。僕が小説の巻末に資料一覧を掲載するのも
「どこまで本当か調べてごらん」という気持ちと、歴史や文学へのとっかかりとなればという思いからなんです。
||デビューから30年です
若いファンから、「うちの本棚に、親が持っている『銀河英雄伝説』を読みました」と声をかけられて、
「そんなに長くやってるんだなあ」とうれしくなります。来年は「アルスラーン戦記」の最新刊に取りかかって、
中国ものも出ます。垣野内さんの絵で「薬師寺涼子」もアニメ化されます。ファンとして楽しみですよ。
毎日新聞 2008年1月6日
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20080106mog00m200014000c.html >>608
>中国を舞台にした真面目な作品を書いていて“ストレス”がたまっていた
????????
ああ、真面目な中国物を書いたら読者からつまらないと言われてストレスになっていたということか。 >>「どこまで本当か調べてごらん」という気持ち
て、手袋を投げてきたな…!!
…巻末の参考文献が楽しみだったときが、たしかにありましたよ、ふん。 俺的感想として最新刊はホントに作者のストレス解消にしかなってない出来だった アルスラーン戦記って、今はどこまで進んでいるんだ? >>613
ストレスたまるほど、たまるような、仕事してないのに、解消とはこれ如何に。 アルスラーンは今度の巻で16翼将揃うんでしょ。
社長ブログ参照。 >>615
いやほら、長い友の勢力減衰とかそんなストレス?
>>616
問題は何時出るかなんだよな >>617
じゃあ、じきにそのストレスからも解放されるか?
いや、もうされているかも。 歴史学者じゃなくて作家なんだから、
三国志以外のものを紹介したいなら、まずはなんで日本では
三国志が正史も演義も含めて、こんなにも愛されてるのか、
孔明も含めて登場人物のどこが魅力的につくられてるのか、
創作のプロとしてそういうツボを押さえてみせてから、
「でもそういう魅力のツボにヒットする物件なら、他にもこういう面白い話がありますよ」
ってソフトに営業マンしてみせればよかったのにな。
他の話を紹介するのが目的なら、
そっちのお客さんにもなりうる三国志ファンの不興を買うのは下策だし、
なぜ日本ではこんなに三国志だけが偏って愛されてるのかの
それこそ歴史的な分析なら歴史学者の領分だから、
もっとちゃんと自分の頭も冷やして、好き嫌いは措いた論文としてやらないとまずかったんじゃないかな。
どのみち人様の趣味を小馬鹿にしてるだけと思われるのが、一番印象悪いよ。 >>621
ガイエは中国の古典に対してだけ、面白いの基準が大幅に下がるだけだと思う。 三国志演義は思い切り他とは完成度が桁違いに違う。
そして、翻訳者に恵まれまくっている。そこが大きな違いだというのに、そこへ
地道な仕込み無しに喧嘩を売るのは、作家としてよりも人としてどうかと思われ。 日本の三国志に関しては、三国志演義の翻訳したものより、
二次小説(吉川英治)の方がメジャーじゃなかろうか。
それはさておき、
三国志にせよ水滸伝にせよ、名前や登場人物を何人か知っている程度で、
話は知らないし興味も無い人がほとんどなのに、
そこに名前も登場人物も知られていない話を面白いと言われても、
そりゃ誰も読まんわ。 と、いうより。
三国志あたりしか知らないで、三国志が一番おもしろいとか言ってるのが冷笑の対象なんだろ。
今じゃさすがに、そんなトンチキはいなくなったが、たまにすべての基準が三国志で
他の時代の人物とかをみてるのはいる。
意外と薬師寺は売れてるからな。まあでもアニメ化は微妙ー。 >>626
ニュース系のスレでも、そういう人物は時々見かけるな。
田中氏はその対極の痛さなんだろうけど。 >>629
いるじゃん。極度に三国時代とその人物(関羽とか関羽とか諸葛亮とかたまに曹操とか)
を落としまくってるの。
そういう人らは今がきっと、武将列伝書いてた頃の田中ヨッシーの状態なんだろう。
田中もなんやかやで、三国志から入ったそうだし。 まあ2chやネット上では無双とかを鵜呑みにしてるような奴もいるから余計ムカついて落としにかかるのかもな まあ、田中芳樹の名前さえあれば、中国もの以外はなんでも結構、売れるからな
薬師寺や創竜伝みたいに美形を活躍させれば、内容などどうでもいい。
勝手にファンが無理矢理、面白いところを見つけて、楽しんでくれる。
そんな視点で読者が見てくれるならどんな作家でも通用するんだが、実際はな。
もっとも、宮城谷氏や北方氏の例を見ればわかる通り、中国ものが売れないのではなく、
内容の質が厳しく要求されるだけ。
田中芳樹のはそれを満たしていない。
隋唐演義もタネとしては悪くはない。ただ、これをそのまま翻訳ではな。
学者に頼んで、注を山ほどつけて文学として出版するか、大幅に改変しないと通用しなかったな
ただ、彼がいなければ、まがりなりにも隋唐演義は読めなかったわけで。
(この程度の作品をわざわざ中文では読まない)
この点は評価されてもよい。
また、文庫本の巻末の解説は参考にはなる。
隋唐は日本のネット界でも特別、熱心な人がいないため、知識を得るにしてもかなり寂しい状態
出版社は大損したろうが、自分は隋唐演義翻訳については、プラスに考えているけどね
アルスラーン風にしてもらえれば、大ヒットした可能性も考えられ、中国歴史小説ブームが
きたかも知れず、隋書や唐書の翻訳にまでこぎつけられる可能性も捨てきれない。
彼のためにも自分のためにも残念だな >>アルスラーン風にしてもらえれば
まったくだ。
隋唐演義に限らず、パチ岳もそうであれば、もっともっと… >>633
隋唐演義に関しては安能務がほぼ同時期に書いてる。 田中氏は、中国歴史小説も、若者が読みやすいライトノベル風にすれば、
もっと売れると思うのに。
何か、下手に、重厚な歴史小説を狙って、失敗している感じ。 でもさあ、何年か前に出た誰かの「李世民」て小説、ガイエも推薦文
書いてたけど、完全にラノベで本当に萎えたよ。1000年以上も前の
人間が現代文口調オンリーで話してるの読んで、全然感情移入
できなかった。その辺、ガイエの中国ものは上手いと思うけどな。
まあ、俺が底辺と比べているだけかもしれんが。 歴史小説で嫌なほどラノベってどんな感じ?
俺は田中の歴史小説もいわゆるラノベだと思って読んでたので。
うおおっ、とか、ガキーンとか書かれたりしてるの? まあラノベってのも言い過ぎたかもしれないけど、
登場人物の思考や口調が完全に現代人なのよ。
あれに比べたら、ガイエの文章はやっぱり格調あるわと思った。 >>639
読んでないからわからんが、浸れないというか雰囲気が出ないって感じなのか?
>>636の言うラノベ風に噛み砕いて読みやすくを狙ったが、噛み砕き過ぎちゃったねって 今、その「李世民」読んでるけど、そんなに毛嫌いするもんかな。
求めていたものと違うというだけじゃないのか。
それに、感情移入できない原因は、この人のあっさりしすぎた文体に
よるものと思うな。
カーっと熱くなるようなモノがない。
大ぼらを吹けないところは、田中に及ばないところかもしれんね。 >>641
>求めていたものと違うというだけじゃないのか。
それはあるね。俺はなんだかんだでガイエの書いた
李世民の小説が読みたかったんだわ。風よ万里を翔けよの
巻末で本人も言ってたしね。
小前亮(名前思い出した)の李世民は、李靖も房玄齢も
トジョカイもほとんど活躍しなくてがっかりだったよ。 >>642
李靖はそもそも活躍の舞台が違うから、それは酷なんじゃない?
んなこと言ったら、李孝恭はどうしてくれる!
それでも、李靖との水魚の交わり「らしき」シーンもあったりしたのは
まだ良い方だと思う。
あと、房玄齢はときおり軍師よろしく助言してるけど、まぁ存在感は薄いわな。
それと知ってなければ、絶対スルーする。
がっかりした気持ちも想像はつくぞw >>635
しっているよ。でも、安能のは翻案の上に封神の時と違い、面白さもないからな。
それなら、原文に忠実と思われる田中版の方がよい。
安能版だけだったら、どこまで原文からきたのか分からないだろうし。
田中版はせいぜい誤字脱字の修正だけだろうし。かえってよい。
>>637
小前亮のはがっくりだね。キャラも「風よ〜」とほぼ一緒だし。
最後の三国決戦はまあまあ面白いが途中までがな。「飛竜伝」は酷評されていたし、
あの人にしてはましな方なんだろうけど・・。
まず、あの分量では李密や竇建徳が主役でも足りない。劉黒闥がせいぜい。
時代を食い散らかさず、基本的なところから勉強し直した方がいいと思う。
これなら、ネットで見た柴栄主役の小説の方がはるかにレベルが高い。
>>644
世界史板の住民はそういう人が多いみたいだが、自分はそんなことはない。
小説は面白ければよいと思う。煬帝が地獄の王でも、李世民が仙人の生まれ変わりでも、
聖徳太子が唐の軍師になっても、別に文句はない。
史実を知りたい人は史書を読めばいい。ただ、その史書が翻訳されていないと
読みにくいし、やはり学者に様々な文献と照らし合わせて、質の高い翻訳をして欲しい。
正史も結構、間違っているし、誤字脱字も多い。
そこまでは無理でも、ブームがきて、今の三国志の半分でも書籍がでて欲しいだけ
歴史群像シリーズなどに「隋末の戦乱」「安史の乱」「隋唐VS高句麗 その七十年戦争」
とかでたらとてもうれしい。それだけだよ >>歴史群像シリーズなどに〜とかでたらとてもうれしい
隔月間の雑誌の方は創刊当初、こういうマイナーな所にも光を当ててくれる可能性が
あったんだけどな。売れなかったんで近代戦ばかりを扱うようになってしまった。
ところで田中芳樹は今、歴史小説で何か取り掛かってるものってあるの?
時々、本屋で見掛けたものを買うくらいなので。 >>646
ラノベ版から天災。
>12 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 00:50:44 ID:GVgTLocr
>活字倶楽部のアンケートだと、08年のご予定は、
>アルスラーン→蘭陵王(中国)→髑髏城の花嫁(欧州)らしい。
>あくまで予定だけど。
アルスラーンが何時出るかによっては後ろ2冊は来年に持ち越しかな
まあアルスラーン飛ばして他2冊を先に持ってくる可能性もあるがw 蘭陵王か…
やっぱり、仮面の美男子という線は崩さないんだろうな。
イラストも、なぜか漢民族風の髪型で、「絶対」辮髪なんかじゃないんだろうなぁ。嗚呼。
それにしても、小前の評価悪いなぁ。
あれは、田中ヨッシーと逆で、史実との相異は少なくて、単に文章が下手、
読ませない、キャラの魅力がたたない、というあたりだと思うのだけど。
(十分酷評に値するか…w)
自分は好きだけどね、『李世民』も『飛竜伝』も。 >これなら、ネットで見た柴栄主役の小説の方がはるかにレベルが高い
以前柴栄 小説でぐぐった時見つからなかったんで知ってる方はよろしかったら検索の際のヒントを
教えていただけませんでしょうか。
>>650
以前、五代スレで言ってた人だね。見つからないのは不思議だが。
ヤフーからなら「柴栄 小説」ですぐみつかるよ 私見だが、小前の作品は「ロマンが無い」の一言に尽きると思う。
柴栄が陰険で猜疑心の強い人間に描かれてるのがなぁ。
確かに「宋史」とかには、側近を殺しまくってたと書かれてはいるよ?
でも、前王朝の皇帝に毒性のある評価を下すのは、史書のならいな訳で。
その辺で立ち止まって、「この逸話ホントかね?」程度の考察くらいは
して欲しかった…。
「英主の器を持つ同格の英雄が、味方として、また友として並び立つ」
「それは長い中国の歴史上でも希有の事態であった」
くらいのアジテーションがあったっていいじゃない。
まあ、それも個性と言ってしまえばそこまでだけどねw
しかし田中の蘭陵王、斛律光が単なる引き立て役で終わりそうなヨカーン。
北周の面々、特に皇族の宇文憲が一体どんな書かれ方をされるのか…。
正直、蘭陵王よりか宇文憲の方が、名将と呼ばれるだけの働きを
してるような気がする。
何か文句ばっかりだけど、それでも期待はしてるんだ。本当に。 そういや蘭陵王と斛律光と宇文憲ってちょっとずつ被るところあるなあ。キャラ的に。
田中は敵味方双方を引き立てようとするから一方的なかませ犬にはならんだろうけど、
銀英伝をベースにしたような役割分担色を薄くしてくれれば。
「奔流」の宣武帝や蕭宝寅はキャラクターの役割分担が強すぎて、
史実的な魅力が消えてしまったように思うし。個人的な感想だけど >>647
どうも、サンクス。
欧州史の話も書くようになったのね。知らなかった。 >>653
「淡々としている」というところも。
小前氏は、趙匡胤は好きなんでしょうが、柴栄はもうひとつみたいですね。
突っ走った柴栄を、あやういとか脆いとか、そんな感じで受け止めている様子。
新書では、趙匡胤は評価高いけど、柴栄のには批評が目についた。
実際、早死にはしたけど、決して足元お留守だったわけではないんですが。
>>側近を殺しまくってたと書かれてはいるよ
趙匡胤の貴相を際立たせる作為の一文ですよね。
殺した側近は、どれも責任を果さなかった無能ものどもだったわけですが…
柴栄のセリフ、「予は一時の感情だけ臣下を殺したりするようなことは決してしない」
というのは、どうも見事にスルーされているようす。
それにしても、田中ハンには、光武帝をとっとと書いてもらいたいなぁ。 正直アルスラーン終わらせるまで他に手をつけるな!といいたいなぁ・・・ それが出来るなら前世紀に完結してたかもな、アルスラーン >>656
信賞必罰主義が過ぎると、それはそれで鼎の軽重が問われるかと。
対比を鮮明にしただけで、お互いの長所も短所も、結果論でしか評価できない。
普通の読解力さえあれば、史官がことさら依怙贔屓したなんて思えないはず。
自身の作品に、自分の主張が出るのは当然。
読後の感想を言えば、つまらないの一言だけ。
たぶん、ある種の、行き過ぎなぐらいのサービス精神が、稀薄なんだろ。
資料を読みとる力は普通じゃないか?? >>659
新書ってのは、小前氏の書いた「知られざる皇帝の素顔」って本ね。
贔屓かどうかは知らんけど、趙匡胤の負の面は特に語ってはいない。
それでも、小説がつまらんとまでは特に思わなかったな。
愛蔵書で、何回か読んでるし。 >>654
>田中は敵味方双方を引き立てようとするから
「完全無欠の味方キャラvs雑魚の敵」しか書けないのがガイエだろ。
>>661
なら、その例に出してる奔流はなんだろう?
中山王も楊大眼も、韋叡も陳慶之もみ〜んなお仲間?
そうすると敵は臨川王宏かな。 >>661
ライバルキャラは引き立てられる
その他の敵(や半敵対状態の無能な味方)は一山幾ら >>662
「双方引き立て」てるというには、枚数が足らなかったと思うんだけどな>奔流
双方、というか、あちらもこちらもとやろうとした結果、
どのキャラも消化不良になった海嘯という前例もあるし。
単行本の枚数(300枚ぐらいから最大限500枚)なら
だれかひとりに絞って、きっちり書いたほうがいいと思うんだけどね。
銀英が双方からキャラが立ったのは、あの枚数・巻数があってのこともあるよ。 奔流の失敗は、どう考えても後付の陳慶之をもってきたことでしょう。
それがなかったら、ふつうに韋叡と楊大眼の二人に絞れたと思うのですが…
初出だから欲張ったんだろう。結果、中途半端になっている。
せめて、上中下くらいなら、あるいは。
>>663
まぁ、本当に史書でも雑魚としか思えんような人物にまで、光彩あっても
すぐにアボンだと、「なんじゃこら」になると思うんで、ライバルだけでいいでしょ。
中国古典演義で、仰々しい登場シーンがあっても、すぐに主人公にのされるのが
いたりするけどねw
味方(自分より地位の高い人たち)が無能とするのは、これは伝統でしょ。
ロボットアニメとかでは、大人が空気で子供が強い、とか… なんだかんだで『風よ万里を翔けよ』が一番成功してるような。
煬帝や李世民をあくまで脇役として描いているところがよかった。
ちなみにガイエの小説で一番成功してるのはアップフェルラント。
異論は認めない。 >>665
まあ常道と言えば常道だわな>扱いの差
ある程度バッサリ行かんとグダグダになるしな >>666
アップフェルラント物語は読んでないけど、そんなにいいんかい? >>668
あれは良質のジュブナイル小説だよ。
似た路線だと『ラインの虜囚』もよかった。
中国英雄と関係なくてスマン アップフェルラントはいいですねー。
あの頃の田中芳樹のジュブナイル系というのか今で言うラノベ系統はいい作品が揃っていると思う。
自分はあと『夏の魔術』『窓辺には夜の歌』の二作かな。え、冬と春?そんなもんありません。
よくばってあと二つおすすめすると『晴れた空から突然に』と『カルパチア綺想曲』。
彼はいつどこでかわっちゃったんでしょうねえ。
中国英雄と無関係で、ほんとすいません。 >>671
「風よ万里〜」もジュヴナイル風味というか、そんな印象があって
田中作品の中国ものの出来としてはトップクラスだと思う。
丁寧にわかりやすく、おもしろく書こうという意識が感じられるんだよね。
あと、主人公たちに作者の気持ちが沿ってる感じ。
アップフェルラントのよさって、そのあたりだと思う。 主人公たちが立派な人じゃない、背伸びしてない、
ってところがいいんだろうね、やっぱり。
等身大のキャラが成長していく、っていうのは
手垢にまみれた手法だけど、丁寧に描けばやっぱり
共感しやすいんだよ。アルスラーンの第一部もそこが
魅力だし、竜堂4兄弟は葛藤しないし成長しないから魅力がない。 >>672
アップフェルラントなんぞ、今まで散々言われてたガイエの欠点
――敵がバカに見えるの典型だと思うが。
あのオチというか、あの仕掛けがあるのに、発動されるまで気づけないのなら、
他国を攻められないんじゃね?
どこまでマヌケなんだろって思ったが。 あの行為であの仕掛けが発生する、というのは
当事者の一方には予測できなかったことじゃないかな。
後のある歴史的事実から考えても、連鎖的に
思わぬ方向に事態が転んでいくのがあの時代の難しさでしょう。
そもそもジュブナイルだし、清く正しい少年少女が悪辣な大人に
負けちゃ成立しないwww 自己レスだが
>そもそもジュブナイルだし、清く正しい少年少女が悪辣な大人に
>負けちゃ成立しないwww
ジュブナイルだから敵がバカでもいい、みたいなこと言ってしまったな。
それは本意ではなく、確かに敵がバカという田中君の基本構造はこの小説でも
同じなんだけど、そこはそんなに気にならない書き方してると思うけどなあ。
充分ハラハラドキドキの冒険絵巻になってるんじゃないか?
上でも名前の出ていた『ラインの虜囚』はもう少し頑張って欲しかったが。 >>673
竜堂兄弟は神様だから成長しないんだろね。
この人は、中高生向けのライトノベルに特化した方がいいね。
変に高尚なものを書こうとしても上滑りしているし。 田中氏の作品でアニメ化されてのって、
銀英伝、創竜伝、アルスラーン戦記ぐらい? >>680
七都市もアップルフェルラントもOVAになってる。 >>679
というか、一つの時代にどっしりと腰を落ち着けないのも、話が
テンプレ的に似通って見える一因だと思うんだ。
以前、「いつの時代を書いているのかわからない人がいる」って
エッセイを書いてたけど、それはご本人にも言えることだよね。
「奔流」と「海嘯」、両者を思い出してみて、明確に時代の空気が
違うと言い切れる人は、一体どれだけいるんだろう?
地の文で時代の説明はされてるけど、それが登場人物の行動原理に
縛りを入れてるとは思えない(個人的には、だけど)。
どの時代の人物も、同じ価値観に基づいて動いてるように見える。
例えば楊大眼、この方が龍門石窟に寄進仏が残ってるくらい仏教を
信奉してたのを、台詞とかに反映して欲しかったなぁ、みたいな。
趙草を見逃すときとか、「おれに僧は殺せぬ」みたいに活かせたんじゃ
ないかな、と思ったりするわけで。
…つまり、個人的には
「時代ごとに確固とした解釈をもっていたら、もっと深みが増すのでは?」
と残念に思っているのですよ。他の人はどう思ってるんだろう。
なんか長文で申し訳ない。 アルスラーン戦記のアニメは一度見てみたいけど、
ネットレンタルにはないんだよね。 むしろ普通のレンタル屋もまだ有るの?
もう15年以上前の作品じゃん・・・って思ったらDVD化してるのな
劇場版しか見てなかったんだが、続きもあったのか
しかし、えらく半端なとこで止まったんだな、OVA版 >>682
それよりも各時代の社会がどのように構成されて、どのように運営されて
どのような理屈で動いててっていうのに、あんまり興味無いんじゃないかと思ってるけど。
銀河英雄伝説でも天才が出てきたからドラスティックに改革されましたーだったり、
フェザーンの経済支配とか軽く流されちゃったりしてるしさ。
でも、この人、群像劇を書く方が向いてると思うから、
従来の路線自体で良いんじゃないでしょうか、と。 >>684
>しかし、えらく半端なとこで止まったんだな
まあ原作自体、ああいう状況だしね
今頃になってウエディングドレスに〜がスーパーファンタジー文庫で出てたのを知った
しかも続編出てると思ったら、萌え絵になってる上にまた投げてやがる・・・
個人的にこの人の中国小説で面白いと思ってるのは海嘯と紅塵かな
特に紅塵は岳飛や韓世忠達の過去の部分と主人公の子温の現在の部分との
バランスがよくて何度も読み返してる >>688
初期の作品の方が、色々と野心(褒め言葉ね)を感じられて好き。
少数派だろうけど、「天山の舞姫」がお気に入りだったり。
最後の李炎がせつないよ。 紅塵や海嘯は、むしろ視点がバラけてまとまりがなくなったと思ったが。
視点を二つ以上おくなら、一冊では無理すぎるよ。
特に海嘯は、もっと絞り込めると思った。
絞りこんだら、主張が強くなると同時に反発も強くなるから、
それが怖くて逃げ道を作ったのかなあとも思ってしまったよ。 俺も紅塵は好きだ 長編だと、風よ〜の次に来るな。
どっちも構成がしっかりしていて完成度高いと思う。
海嘯は、名前忘れたが無能な宰相が印象に残ってる。
でも小説としてはやや破綻してるような。
以降のはぜんぜん評価できん。
>>689
長安妖月記の短編はどれも好きだ。
「天山の舞姫」は舞台設定もよかったね
短編だと、あとは茶王一代記がよかったかな 紅塵は英雄たちのエピソード集として見るなら出色の作品だと思う。
韓世忠と宗弼の対戦・対談のくだりは、今でも繰り返し読んでる。
素直に「かっこいい」と思えるからかなあ。 紅塵はラストで子温が岳飛の財産を全て遺族に返還したというエピソードのおかげで読後感がいいのが好きだ >>691
風よ〜の方は架空の人物が主人公だから物語の自由度が高くて人物が
動かしやすかったから面白くなったと思う。 短編だと、夏侯覇が主人公のヤツが好き。タイトル忘れたけど。
短編は良作が多いね。一つのテーマに絞り込めるからかな。 >>695
「白日、斜めなり」だね。
あのころの短編はみんな(ジャンル問わず)キレがあったんだけどね。
後になるにつれて、短編長編限らず、いろんな意味で欲張りすぎて、
焦点があやふやになってる気がする。 >>691
>海嘯は、名前忘れたが無能な宰相が印象に残ってる。
陳宜中ですな。海嘯の影の主役。
個人的には五代の短編をもっと書いて、それを短編集として1冊にまとめてほしい。 茶王の弟がもう一つの短編でチョイ役で出てるのとか面白かったな だから田中芳樹はホモでロリでハゲなんだってば。
ホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲ
ホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲ
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ホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲ
ホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲホモロリハゲ
ハゲ!
こんな過疎スレにアンチのキモさを宣伝しにくるとは乙! >>707
ロリが出てくるのはなんだ?
今まで読んだ中にはなかったが。むさいおっさんと美少年とかならいっぱい…