やめられない♪とまらない♪かるびぃぃぃい かっぱ
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「えびせん」
と彼女は静かにつぶやいた。
僕は手に読みかけの本を閉じ、もっていた食べかけのスナック菓子を彼女に渡した。
彼女は本を読みながらも無言でそれを受け取った。
こちらには顔も体もむけず、袋にも対して目も向けずに、側面の脂に気をつけながら、しかし確実に袋の中から3つえびせんを取り出した。
みっつのえびせんは彼女の指にもてあそばれつつ、ひとつ、またひとつと、彼女の口の中へと入っていった。
そんな情景を、焦点もさだめずに眺めていた。
『いつからこうなってしまったのだろう』
ふと、そんな考えが思い浮かぶ。
僕は彼女の袋を強引に奪い取った。
ビックリした表情をこちらに向けてきた。
「なに?」とでも言いたそうな、しかしそんなに重要でもない顔をこちらに向けている。
いつまで続ける気なのだろうか。
ふと、イライラしている自分に気付く。
袋に視線をおとし、何も考えずにそれを握りつぶした。
瞬間、彼女は小さくアッと声を出す。本をもっていない手がほんの数センチだけこちらに動いた。
しかしそれだけだった。
そのまま二人は止まり、僕が彼女に視線を向けると、やっと彼女は目だけをこちらに動かした。
「なにやってんの」
何を怒っているんだろう。
何故怒られているんだろう。
子供のように、理不尽にはむかいたくなる。
しかし、何も言わない。
ただ考えているふりをする僕がそこにいた。
そんな自分を認識してしまい、逃げ場がなくなった。
僕は「ごめん」と一言つぶやき、黙った。
彼女は「ふーん」と繋がりの無い言葉を繋げてまた本へと視線を戻した。
少しだけ、また焦点のさだまらない視線をそちらに向けて、
袋をゴミ箱に捨てて、僕も本を開いた。 ここは週一で>>1が自作の詩や小説を披露していくスレでいいんですよね なに縛ってるんスか。え?まじ?とりあえず感想くらい言えYO 本を開いて彼女の横に寝転ぶ。
僕の身体がベッドに沈み込み、反動で彼女の顎がかくんと上下した。
その時、僕は突然深い睡魔に襲われた。
本の端にひっかけた親指がしなだれる。
せき止めていた左右それぞれのページが真ん中でぶつかり合い、やがて
束になり、行き場を無くした様に揺れていた。
瞼の上から黒い幕がゆっくりと降りてきて、ベッドに沈んだはずの僕の身体が宙に浮かんだ。
降りかかった幕の隙間から最後に見えたのは、乾いた目で僕を見下ろす彼女の顔だった。 静かな朝にストーブをつける音が響いて目が覚めた。
凍りついた瞼をゆっくりと溶かし、うん、と言って目を開くと君がいた。
おはようの交換をして、僕は体を起こす。
「コタツだけじゃ寒くって、ほら、外が静かでしょ?いきなりくるんだもの。」
言われて窓から外を見てみると、まぶしかった。
やあ、たくさんつもったね、後で外に行ってみよう、と言うと君はうれしそうに頷いた。
ぬくもりを体につめて、家を出た。
このあたりはもうタイヤに黒く染められていた。
近くの公園に行ってみよう、と車に乗り込む。
さらに街を黒く塗りつぶしながら、僕らは近所の大きな公園へと向かった。
公園には、まだ誰も来ていないようだった。
静かすぎて今日が始まったことに気付いていないのだろうか。
駐車場にうるさい車を黙らせて、僕らはすぐそこにある大きな広場へと向かった。
いつもは大きな枝をふりまわしている木々が今日は姿勢良く肩に雪を乗せて眠っている。
広場の中心の輝きに、何があるわけでもないのに、何となくで引き寄せられ、歩みを進めていった。
まどろむ雪が、しっとりと重なり合い、僕の足をからめとる。
少し休んでしまうと、その一息のうちに引きずり込まれそうな。
仲間を求めるようにこちらをジッと見つめるそれ、
巻き込みながらつぶそうとするそれから逃れるように、僕は君を見た。
君はそこに立ち止まり、けれどお仲間御免というように、ただ真昼の月を見ていた。
影のような雲が流れ動いて、ときたま見せる月模様、そのひとときに微笑んでため息をついた。
冬空の下、吐いた白い息が美しい。
そろそろ帰ろうかと声をかける。
君がやっとこちらを見て、ひとつふたつして駆け寄ってきた。
手前で転びそうになり僕の腕にしがみつく。
そのまま腕を抱きしめて、何色?と聞いた。
ホットミルクと答えて、二人で笑った。
雪は眠そうに僕らを見ていた。 >影のような雲が流れ動いて、ときたま見せる月模様、そのひとときに微笑んでため息をついた。
>冬空の下、吐いた白い息が美しい。
この二行を最初に書いた。
あとはつけたしつけたしで。
ここにいっぱいメッセージこめた。 (続きじゃないけど雪繋がりで。しかもポエム)
塀を見る、屋根を見る、その上を見る
煙が空一面にあふれてるな、どこかで火事か?
それにしては静かじゃないか
簡単なことだ
白い奴が来たんだよ
しんきくさいあいつらが来たんだよ
静かな奴らかと思ってると
ふらりほらりと勝手に顔に飛びかかる
おいお前ら!やいお前ら!黙って降るんじゃねえ!と叫んではみるが
言っても聞かぬ雪ばかり
はたいてやったらぺちゃりと小さな悲鳴をあげた
電線を見る、電柱を見る、アスファルトを見る
見たと思ったら、ずうずうしく奴らが腰をおろしてた
おいお前ら!やいお前ら!怠けてないでちょっとは動け!と叫んではみるが
わかってる、わかってるよ
奴ら、何言っても、俺が蹴るまでどきやしないんだ
お仲間固めてぶつけてやったらまたまた小さな悲鳴をあげて、すぐ怠けた
いつのまにかまぶしかったから上を見た
海が炎に変わってて
そんなかに一つ、小さな目玉焼き
おい黄身、白身はどうした
下もまぶしかったから下を見た
おい白身、黄身を残してなんできた
黄身も白身もだんまり通す
頭にきたから黄身の奴を醤油にひたしてやった
そしたらますます黄色くなって、うまそうに輝いてた
食えねえ野郎だ
あんまりまぶしいから黙って目つぶってやった 雪繋がりって書かない方が美味しかったと思うですこじんてきに 山香る
ちりゆく花と
秋布団
落ちるつるべは
瞼のむこう 音流れ
空ゆらす火に
頬をそめ
はねるみどりよ
瞼のむこう 「秋」
山香る
ちりゆく花と
秋布団
落ちるつるべは
瞼のむこう
「冬」
風凍る
臥せたる花に
白衾
降りつる霜の
瞼のむこう
「春」
音流れ
空ゆらす火に
頬をそめ
はねるみどりよ
瞼のむこう
「夏」
夏の夜は
まだ宵ながら
明けぬるを
月はいづこに
瞼のむこう べべが泣いたよ。無い、無い、無い。
このまま下がれば山の下。
お父さんはどこへ行くの?
お父さんは町へ行ったよ。
お父さんはお土産を買ってくるよ。
あまい、あまい飴玉を買ってくるよ。
べべが燃えた。真っ赤に燃えた。
暗闇は煙。ぶすぶすと広がる煙。
しかめっつらの太陽、いつのまにか月。
お父さんはいつ帰ってくるの?
お父さんはもうすぐ帰ってくるよ。
無い、無い、無い。
お土産はどちら?
ふらふらと足取りはふらり。
暗いから田んぼに落ちた。
ぼしゃり、ずぶずぶ、足だけ浮いた。
お父さん、はやくあがってきてよ。
猫がないた。
しぼられていく音に、お父さんもコキリとないた。 彼岸は残り火。
やがて来る秋は残り香。
尽きて、なくなれば、目を焼き焦がす光もなつかしく、そっと思い出そうにも虚空が邪魔をする。
風とともに陽を気持ち良くちらせていた緑は、今は全てを包み込む憂い色。
星すらも飲み込まれてゆく。
緊張と高揚と忘却の闇は、音を喰らい空をかすめとられ立ち尽くす。
この時の止まった日々に、次々と時間が通り過ぎる。
チラリとふらつく焦りに声をかけてみても、曖昧に叫び声をあげるだけ。
すべて灰色の空に薄まり溶けてゆく。
リン?
寝ているの?
瞼をそっと人差し指で撫でてみる。
まつげがあたり、六角形の崩れたような釘が首に刺さる。
突き抜けて、雲にとどくまで、僕の喉には穴があいていた。
穴だ。
塞ぎたくなるかい?
君が今目をあけたら、きっとこの穴は広くなる。
君はジッと、寝ぼけた目でそれを見つめるだろう。
ジリリジリリと灼かれ、腕が通りそうなほどにまでなり、君が手を伸ばす。
やめてくれ、さわらないでくれ、通したところで誰が幸せになれるんだ?
君の欲求が、白く柔らかい腕が、僕に近づく。
ポッカリとあいた穴は、君をするりとたやすく通し、
はじける。
僕の穴はついに大きくなりすぎて、心臓と頭をきりはなす。
心臓が僕を探してキョロキョロと、焦っているのか?
僕はもう嫌だよ。ありがとう。
頭は砂になり、探す手がゆっくりと崩していった。
ハッと目覚める
ふるえる指がリンの髪にふれていた。
怖くなって、ゆっくりとゆっくりと、離れた。
指先が熱い。
もぎ取って土に埋めれば、来年には綺麗な花を咲かせるだろうか?
指先が痛い。
いつのまにか、穴は消えていた。
僕も夢を見よう。
リンを見つめた、微笑んでいる。
決して開かない目を見つめながら、僕も横になった。
来る雪に、懐かしみの大地を駆けた。
けちらすように、前へ、後ろへ、散り散りにさせてやる。
舞って、落ちて、そしてまた舞って。
忙しい身に嫌気がさして、たまにフラリと溶けてしまう。
嫌いなんだ、すべてが。
僕の願いはかなわない。
全てが終わったというのに。
全てが終わっただけだった。
苛立ちをぶつける、思い切り踏みつける。
大したことのない、多分大地は気付かないだろう。
曇る息から顔を逸らして、ベランダのある部屋を見つめた。
花が咲けば、君はあの窓から声をかけてきて、ぶっきらぼうに一言二言こたえてやって。
ボールを投げてくるからキャッチする。
僕は今日こそ一発打ってやると豪語して、そして肩を落としてまたこの部屋に戻ってくるんだ。
雪が頭にしがみついてきた。
過剰に振り払う。
乱暴に音を立てて階段をあがり、ベランダのある部屋に入った。
そこにいるのはお寝坊さん。
僕は買ってきた花をガラス瓶に咲かせた。
嬉しそうな顔をした君は、凍ったまま。
花が咲いた。
犬が嬉しそうに仲間割れをしていた。
川の向こうの桜の下では、どこかの誰かが幸せそうに言葉ではない何かを喚いている。
最近覚えた煙草の煙を、届かないのに彼らに吹きかけた。
やっぱり届かない煙は、なんとなく空に消えていった。
手の平を見つめる、治らない火傷、治らない日常、治らない。
隆起、桜がビルを超えて、グンと街の空にそびえ立つ想像。
くだらない、どうせもう煙草を吸うことしかできやしない。
真っ白い月が見えていた。
ほがらかに空に霞む。
細く煙を吹きかける。
嫌な顔をしないだろうか、してくれないだろう、してくれなかった。
月は消えそうな微笑みを、消えた。闇がくる。あっという間に。
桜は不自然に輝き、誘引の微香、なおも轟くヘドロの声。
いつまでいるんだろうか、煙草はとうにつきていた。
二歩三歩、ゆっくりと離れ、振り返ればビルの隙間から赤い月。
血を流しているのかい?
したたる鮮血、空からサラリと落ちてきて桜を染めているようだった。
いいや、僕が見つめるから照れているのさ。
月も、桜も。
闇よ、ビルよ、どうして君たちは照れてはくれないのだろう。
僕に興味がない?いいや、僕なんて、違う世界のモノなんだから。
だから見えていないんだ。
感じていないんだ、僕の視線は。
ズレてしまった世界は、もう重ならない。
月も、桜も、僕のことなんて知らない。
かえらない時間、かえらない世界。
僕の時間、僕の世界、僕の、部屋。
ガラス瓶がしおれた花を見せ付けて泣きついてくる。
偽者が偽者を笑う。
くだらない関係、いつまで続けているんだろう。
また偽者が必要になるまでさ。
赤い月が覗いている。
見つめたってくだらない、暇をもてあそんだ月の、一瞬の流し目。
それでも憎たらしくて、カーテンを閉めた。
暗くなった部屋の真ん中に、春がいた。
春は、くらやみの向こうから僕の心を凍てつかせる。
いつまでそっちにいるんだろう、たしかな肌のぬくもりはココにあるのに。
僕の願ったのは、君のほほえみ。
蝉がうるさい。
僕は目覚めない。
光がうるさい。
僕は目覚めない。
ゆらゆらと揺れる大気、部屋にまで浸食してきてうるさい。
僕は目覚めない。
アスファルトの皮を景気よく削る音がうるさい。
僕は目覚めない。
大地はそんなこと気にもせず、今日も形を変える。
君も目覚めない。
>>32-37
文学風神星アース パラレルエピローグ
参考本編リンク:ttp://www39.atwiki.jp/dhionn/
神星アースですべての戦いが終わったあとの話を書いたつもりです。
多分本編はもっとハッピーエンドです。
本編そんなしっかり読んでないから適当に書きました。
秋の章なんか本編読んでないときに書いてました。
小説とか普段全然読まないから文学風と言っても偏見です。
でも読み返すとやっぱりポエムですね。僕ポエムしか書けないみたいだ。
読んでいただけたら幸いです。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています