<おさらい>
電気温水器は夜間の余剰電力を利用して格安にお湯を沸かします。
なぜ夜間は電気が余るかというと、人があまり活動しないからです。
電車も止まる。夜間は人件費が高いので工場もラインを止めるから。
電力は足りなくなると困るので、ピーク時にあわせて発電所を建設しています。
夏の日中が需要が多いです。発電をこまめにとめればいいのですが原子力は
タービンを回し続けたほうが効率が良いので回し続けています。電力は過剰に
なります。捨てるのも勿体無いので電力会社は余剰電力を格安販売してます。
これを利用したものに、温水器や蓄熱暖房、電熱融雪等があります。
顧客は格安で給湯ができ、電力会社は余剰分が売れる。Win-Winの関係です。

しかし、これまで顧客は給湯をガスや灯油で行っていたとしたら?契約していた
燃料業者の視点で見ると、顧客を失うことになり、その関係はWin-Winではなく
電気温水器に替えた顧客のみが一人勝ちすることになります。
燃料価格を下げたり、電気温水器に対抗できる高い効率の製品を出せれば、
顧客は自由に選択ができ、顧客も満足したでしょう。しかしそれが出来ないので
顧客は電気を選択しました。顧客流出が止まらない状態になりつつあります。

流出する顧客に文句を言うことは出来ません。そこで燃料業者は考えました。
ネット等で電気温水器、オール電化の弱点を主張し、電気の印象を悪くすることで
顧客流出を食い止め、流出した顧客を呼び戻そうと。ネガティブキャンペーンです。

かくして貯湯式という特徴を持つ温水器が「レジオネラ菌が発生する」「飲めない」
「地震でやけどした人が多数いた」と、戦略も勝算もなく虚偽の情報を流しましたが、
「虚偽だ」「ソースがないので信用できない」と、効果が得られず。逆にガス/灯油の
燃料業者はウソをつくんだな、という悪い印象を与え、逆効果ばかりが目立つ状態。

顧客はネガティブキャンペーンではなく、燃料価格が下がったり電気温水器よりも
高効率な製品や安全な製品を求めているということを忘れ、虚偽の流布と論破を
繰り返し、さらには電気温水器擁護派が誤った解釈を流し、迷走を続ける謎スレに。