有機反応機構スレ
反応機構について議論しましょう
有機化学の反応は多段階であったり経路が複数あったり複雑なものですが
有機電子論や軌道の考え方を用いて何が起こっているか説明することは有機化学の定性の要です 人名反応とかの反応機構ちゃんと解析してる人いるの?
教科書見てても著者によって全然違うんだけど Knoevenagel縮合でのアミンの働きが酸性C-Hを引っこ抜いてカルボニルに求核させるだけとの記述の本もあるし
カルボニルとシッフ塩基やイミニウムイオンを形成して活性化する役目を担うとの記述もある
Cannizzaro反応が協奏的な反応なのかヒドリドが一度脱離するのか(これは怪しいと思うが)
直接カルボン酸塩が生成するのかそれともアルコキシドとカルボン酸が反応してそれが生成するのか
他にも酸触媒塩基触媒の反応で中間体がプロトン化されてるされてないのバリエーションがいろいろある
どれも合理的だし少しづつは反応に寄与してるだろうとは思うけど
断りも無く見てきたかのように本に書いてるのはどうかと思う 誰も興味ないし
そもそも調べる手段が貧弱すぎて無理
同位体置換で置き換わった原子調べたり速度の同位体効果見るくらいしかない
ラジカルできてたら直接見やすいけど
簡単な気体反応の反応機構ならこれでもかって位に調べられてるけど有機反応には到底無理
ただ、反応機構を合理的にかけるというのが化学者の必須スキルだと思う カルボン酸の均一触媒における誘導体の生成の反応機構も複数ある気がする。
反応機構はNMRとかGaussian使ってやるんじゃないの?
俺は生成物より反応機構の方が興味ある。物理化学いけと言われそうだが。 中間体の寿命が長いときはNMRや分光使って見えるね
Gaussianはよく知らんけどそういうことするソフトなのか?
分子軌道の計算とかやってるんじゃ >>7
最適化という機能があって、その化合物の軌道の電子状態、結合の長さ、イオン状態・・・云々がわかる・・・はず・・・・・ >>4
>カルボニルとシッフ塩基やイミニウムイオンを形成して活性化する役目を担うとの記述もある
それは別の反応だろう。
>Cannizzaro反応が協奏的な反応なのかヒドリドが一度脱離するのか(これは怪しいと思うが)
怪しい怪しい
>直接カルボン酸塩が生成するのかそれともアルコキシドとカルボン酸が反応してそれが生成するのか
ちょっと意味がわからない。 直接実験的に証明することより、「もっともらしい」機構を考えられる能力が重要だ カルボニルの求核付加脱離反応の最中にどの中間体がどれだけの割合であるのかとか
調べた人は居ないの? 誰でも知っている反応機構でも、それがどのような実験で証明されたか知る人は意外と少ない
せいぜいSN2反応くらいか
反応機構解析はノーベル賞いくつも出ている分野だということだけ言っておこう 電荷持ってる中間体が生成してるかどうかを
反応中の誘電率測定でモニターできないかなあ >>11
カルボニルに攻撃して、四面体型中間体を経由して脱離が起こる反応の機構も
実験的・理論的に詳細に検討した論文が出ているはず。1980年代じゃなかったかな。
比率まではわからないが。 >>12
Gaussianでノーベル賞取るくらいだからな
王立協会も割と重要なことだろうと思っているのだろう。 例えば、ある化合物を反応させて生成物が3種類ぐらいできるとして
温度、触媒、反応時間等々を変えながら、どの生成物の割合が多くなるか
みたいな研究とかする人にとって、遷移状態とか中間体とかを正しく考察しなきゃならんだろ
だから、てきとうってこともないかと・・・ 分野によっては反応機構についてそこまで深く考えたりしないってことか 金属錯体の活性化については、矢印で書く反応機構ではすでに説明できない。
ただ、それゆえに、この業界ではインチキ反応機構が平気で論文に掲載されている。
ある論文ではひとつの素反応が触媒サイクルに組み込まれ、同じ著者の別論文では触媒の前活性化に
カウントされてたりする。よく見ないとわかんないけどね。 >>23
有機スレだということだけは言っておきたい 金属錯体の触媒反応サイクルの話だろ。なんでケチつけんだよ。 実験結果から理論的に否定できない機構ならインチキというわけじゃないだろ。
現状での提唱機構なだけ。 最近、作業仮説という名の適当反応機構が流行っている。
頭に「作業」がつくだけで、インチキでも勉強不足でも大丈夫。 作業仮説も立てずに混ぜてるだけとか
できることがわかってることだけをやるよりはいいと思うけどね。
ただ論文の書き方によっては問題。 団塊世代の先生は「ごちゃごちゃ言わんで、実験しろ」とか言うよな。
うまく行きゃいいけど、行かなきゃ後になんにも残んない。
うまく行ったとしても、論文書くときになって四苦八苦する。 まぁ実験しながら考えたら良いんじゃね?
結果ないと考えようもないし どっちも重要なんだけど
そのバランスの取り方が人によって違いすぎて
対立を生む。 最近はラジカル関係でとんでもな反応機構が出るようになったよね
NaH酸化とかベンジル位C-H官能基化()とか
最近は東大でも明らかに実験結果の解釈がおかしい論文がまかり通っているし
誰も指摘できないのかなという意味で東大大丈夫かと思ってしまう 本人がこれでいいんだって思い込んでゴリ押ししちゃうと
論文に書くのを周りが止める手段はないからなあ。
(教授とかが指摘するならともかく)
そこで最後の壁になるべきはレフェリーなんだが… 詳しい方教えて下さい
電子機器をある環境下で長期保管したら配線が腐食して、有るはずのないシアンが検出されました
シアノ基の生成って、アンドリューソウ法とかの高温反応しか知らないのですが、室温でも起こるのでしょうか?
生成の可能性や促進する触媒とかあれば教えて下さい >>36
なるほどー
いろいろ考えあぐねたことによって発生したというわけか
こりゃやられた
座布団1枚あげちゃって Wichterle反応でハロゲン化ビニル基がカルボニルになるのはどういう仕組み? アルケンに求核置換できんの?
ちなみにWikipediaのRobinson環化の項目の機構見た ビニルエーテルやビニルハライドの加水分解はsp2炭素上へのダイレクトな求核置換ではない。
普通は酸性条件下または水銀触媒で進行する。そっから先は自分で考えれ。
ビニルハライドは経験がないが、ビニルエーテルはカルボン酸酸性ぐらいで切れるよ。 >>41
ハロアルケンのα位にプロトン付加(ハロゲンのローンペアが安定化させる)
イプソ位に水付加、脱プロトン化、酸素のローンペアがハロゲン追い出す、脱プロトン化
でケトンになる
こんな感じか?
しかしWicheterle反応は塩基性条件だしどう書けばいいか分からん
E2もどきでアルキンになって水が付加してエノールできんの?
そうするとがイプソとαのカルボニルが混ざりそう ぼく高校生だけどその反応でググったら
オキシ水銀から脱水銀
塩基でハロゲンが脱離してケトエノールに見える >>43
水銀はどっから出てきたの?
そういう変法があるのか?
塩基でH+,ハロゲン化物除いてアルキンになるなら
何故5員と6員の混合物が得られないのかが疑問で受け入れ難い >>44
>41
>普通は酸性条件下または水銀触媒で進行する。
なので水の付加またはオキシ水銀化
ヒドロキシ基が付加した後で脱離するのでアルキンは出て来ません >>45
プロトンや水銀など酸で行く機構は>>42のように納得できた
ヒドロキシ基がCl根元のsp2炭素に直接付加するというのが>>41の言うように納得できん ウィキペディアの記載は実際は酸や水銀を使うけど省略してるだけじゃなくて?単純にKOHだけでClがOHに置き換わるんですか?確かにそれは変な感じがしますね >>47
ああそうかも
カッコで書いてたから過渡的な中間体かと思ってたわ
http://books.google.co.jp/books?id=3vOalwoDkMoC&printsec=frontcover&hl=ja&source=gbs_ge_summary_r&cad=0#v=onepage&q&f=false
これの498p見ると酸処理してるな
また原典あたってみるわ
付き合ってくれた人ありがとう きっとできるようになるさ
論理パズルって言うなら全合成の方がしっくり来るな
人間の英知の結晶のような全合成がいっぱいある それは賛成できないなあ・・・
有機電子論が原子価結合法を基に体系化された以上、定性的な議論になるし、突き詰めれば細かい経験的パラメータの呪縛から永遠に解放されないでしょ。
もちろん現時点で分かり得る知見は多いし、天然物全合成などは象徴的で美しい。
があくまで不完全なルール上の論理的(笑)パズルだろう。 華麗な論理パズルは、保護基の設計じゃないかな。
必要な保護基を必要なタイミングでつけたり外したりしていると、そういう合成やった人は
「頭いいなあ」って思う。すごくマニアックな論文の読み方だが。 結果論としてエレガントにデザインされたように見える合成経路になったことがあるぞw
その裏には山ほどのトライ&エラーが隠されていて、お世辞にもエレガントとは言えない
fortunately ってやつだな
strategy の建て方がヘタ? うっせーよw >>54
>strategy の建て方がヘタ? うっせーよw
合成戦略が下手な合成は、見る人が見ればすぐにわかる。
反応開発の条件検討でも、バカなボスの指示はすぐにわかる。
strategyの建て方が下手なのを、学生のせいにするんじゃねえ。 >>35
配線の被膜にニトリルゴムでも使ってたんじゃ無いの?