父が帰ってきて私の右腕を見て驚き、何があったか父に説明させられた。
私は包み隠さず話したが、【椅子で遊ぶな】という姉と父の言いつけを破り、私に怪我をさせたうえ
説明中も「ざまあみろwww」と笑った妹が拳骨くらった。

怒ると怖いが暴力を奮わない父に殴られ妹号泣。私も釣られて号泣。
母がとりなし父から妹へのお仕置きは拳骨一発で済んだ。

「今、手術をするか、数年後に手術をしてリハビリするか」って医者から言われ
両親が今、手術をする事にしたので私は入院することに。

父や母の友達やら親戚などが見舞いに来てくれたがその見舞いの品が私を更なる地獄へ導いた。
私がその頃大好きだったアニメの塗り絵を貰ったが右腕が使えない私は塗り絵で遊べない。
左手で塗れば何とかなるが、綺麗には塗れないのが確実で私は全快後の楽しみにしようとしたが、何故かその塗り絵は貰ったお菓子と共になくなった。

「きっとママが無くさないように仕舞ってくれたんだろう」
能天気な私はそう考えてた。

翌日、妹が姉と病院に来た。
「ねえちゃん、これ見て!」
と妹が手提げから出したのは塗るのを楽しみにしていたアニメの塗り絵!
しかも主人公の顔は紫色や緑に塗られていた!

「なんで!なんで妹が塗ってんの!?返して!元に戻してよ!私のだよ!元に戻せええ!ばかああああああ!」
泣き叫び暴れる私。
爆笑する妹、妹を叱りつけながら病室ら出す姉。
私を叱りビンタする母。

「静かにね」
と嗜める同室の子のお母さんたち。
病室にかけつけ泣き叫ぶ私をめっちゃ叱る看護婦さん2人。

(今で言えばプリキュアの塗り絵を横取りされたうえ、ぐちゃぐちゃに塗られたようなものです
5歳女児がどれだけ逆上したか察してください)

その日から私は何か見舞いで貰うと
「どうせ妹の物になるからママか妹に渡して」
とせめてもの抵抗で言い
母は芝居めいた困り顔を作ってたが、私にバレたので堂々と妹に見舞いに貰ったお菓子やちょっとした玩具を渡してた。