(兄)いえ、そういう事を言っているのではないのですよ。
Lさんが責任問題を言い出すな、と言っているのではなく、何か私たちが預かっていて、問題が発生した時に、
私たちの代わりに責任を取ってくれる人をきちんと作ってくれ、と言っています。

(兄)医療の知識も経験もない私たちが、大切なM子ちゃんをお預かりするわけですから、
何かの問題が発生する可能忄生は無いとは言い切れません。
その場合に、Lさんは私たちを責めない、とおっしゃいますが、
当然怒りを感じると思いますし、怒りの矛先がどこかに向けられると思います。母親として当然です。
その時に怒りの矛先を向ける対象をきちんと作ってほしい。それが私たちでは困ります。

(Oさん)環境って何さ?

(兄)それは知りません。
が、例えばですが、弊社としては、月水金の10~16時まで預るとするじゃないですか?
10時になると誰かが涼子ちゃんを弊社まで届けてくれるのか。それとも弊社が迎えに行くのか。
この迎えの人が来なかったらどうするのか。急用ができたらどうするのか。
こういったボランティアの方が働けるためのルール・プロセスが必要ですよね?
この仕組みを作る事と、それとは別に運営する人が必要じゃないですかね?

(Oさん)言ってくれればそのように全部そのようにするさ!な、Lさん?

(兄)いや、そういう事ではなくて、例えば、町で公式に「M子ちゃんを支援する会」を作って下さい。
会長を始め、運営する人を決めてください。その人を中心にルールとプロセスを決めてください。
その後、初めて、私どもが、大切なM子ちゃんに対して、ボランティアの一人として、尽力させて頂きます。(深々とお辞儀)


ここで、町内会役員Oさんが急に大声で怒鳴り始めた。