鹿児島県霧島市溝辺町竹子(たかぜ)で、耕作放棄地の草取り役として訓練中のヤギ2匹がいなくなった。飼い主の地域おこし協力隊員、竹元磨貴子さん(52)は「人懐こく食いしん坊で、家族のような存在。見かけたら連絡してほしい」と呼び掛ける。

 2匹は雄で、白毛のカブト(2歳、約25キロ)と茶毛のムサシ(1歳、約10キロ)。竹元さんが10日朝、畑に放し、午後5時すぎに迎えに来たところ姿がなかった。数時間周辺を捜した後、警察に被害届を出した。

 畑は柵と鳥獣ネットで囲われ、自力で出たとは考えにくい。ネットに刃物で切り裂いた痕があったが、出られる大きさではなく、竹元さんは「出入り口の扉を開け盗み出したのでは」と推測する。