オーナーの口撃「契約したのはこんな選手ではない」
 辛辣なニューヨークのメディアから不名誉なあだ名をつけられたのも、この頃だった。

「グラウンドボール(ゴロ)キング」

 あまりの内野ゴロの多さからだった。

 ニューヨーク・タイムズ紙は「日本で本塁打王に3度輝いたヒデキ・マツイは、圧倒的なゴロヒッターになっている。米データ会社STATSによると、開幕から最初の45試合で彼はゴロ打球をメジャー最多の97も打っている」と書いた。

 メディアだけではない。遂には球団オーナーからも批判が出た。お金も出すが口も出すことで有名な当時のワンマン名物オーナー、ジョージ・スタインブレナー氏が、ニューヨーク・デイリーニューズ紙の取材に「我々が契約したのは、こんな選手ではない」と松井への失望を口にした。5月26日の試合後の発言だったが、たちまちニューヨークで大きな話題となり、翌日の地元紙のヘッドラインを飾った。スポーツラジオのトーク番組でも格好のネタとなった。

 松井の心中はいかばかりだったか――。

ソース
オーナーが松井秀喜に口撃「契約したのはこんな選手ではない」ホームランが“消えた”20年前…日本最強バッターが直面“称賛からの猛批判”

https://news.yahoo.co.jp/articles/ecae616a061efe9427be64e5c7ff23fd2266aba0?page=3