男性プロデューサーからセクハラされて精神的苦痛を受けたとして、
歌手の愛内里菜さん(40)が元所属事務所「ギザアーティスト」(大阪市)に対し、
計1千万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。
18日の第1回口頭弁論で事務所側は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。

代理人弁護士によると、愛内さんは1999年〜2010年、事務所専属の歌手として活動。
この間、男性プロデューサーから性的な行為を繰り返し求められて無理やり体を触られるなどし、
過呼吸の症状が出たり声が出にくくなったりしたという。
事務所側がこうした行為をやめさせるために必要な措置をとらなかったと主張している。
事務所側は取材に「社内で事実関係を調査した結果、ご主張されているような事実はありませんでした。
訴訟になっている状況を踏まえ、これ以上のコメントは差し控えます」などと書面で回答した。

愛内さんは00年にデビューし、03年にはNHK「紅白歌合戦」に出場。
テレビアニメ「名探偵コナン」の主題歌を歌うなどした。

https://www.asahi.com/articles/ASP3M7GW5P3MPTIL022.html