休暇が取れたので。この事件はこうして起こったのではないか、という
のを纏めて書いてみます。長くなりますが、ご容赦を。

先ず動機ですが、これは冤罪派、このスレッドに居る方の多くの意見とは違い、
私は金ではないかと思っています。これは検察、科学捜査さんと
同じですね。取った金が少ないという話ですが、帝銀本社の係員の供述を
読むと、結局目についた所にあった100円札(当時の高額紙幣)は、殆ど
持って行っています。また、犯人は証拠を残さない為に持ってきた薬瓶
などは持って帰らざるを得なかった。意外と金は嵩張るのです。銀行強盗
の金額的な限界(特に犯人が一人の場合で札束になっていない場合)は
ここにあります。

また犯人は一刻も早く現場を立ち去りたかった、被害者が多く、なおかつ
そこかしこにうめきながら散らばって居た状況で、どうせ持ち帰れない
量の金がある金庫まで足を伸ばす必要も余裕もなかった。恐らく、支店長
代理は犯人が机上の棚の下にあった現金を物色していたら、足を掴める位置
に居たでしょう。支店長代理は生存しています。見える所にあった高額紙幣を
持って帰るのが最善でしょう。