2022/09/14に日本でレビュー済み
作品単体では微妙。1クール使った世界観への補完。
ウィッチとは戦うものであり、戦えないウィッチはウィッチ失格と散々見てきた我々に、"人の役に立ちたい"という気持ちはあるものの主人公補正も無くどう足掻いても戦う事が出来ないウィッチ達が"存在すること"を観る作品だと感じています。世界にはこういうウィッチ達もいるんだよ、と世界観の補完を1クール使って表したいんじゃないかと。
それ故にコンサートパートは殆ど無いと言っても過言じゃないほどに尺をとらない。ルミナスの子たちの頑張っている姿を多く観れないのは残念です。アイドル路線への開拓をしたかったのなら、もっと力を入れるべきだった。(アイドル路線を目指した作品ではないと思いますが)
主人公の探し物とルミナスのコンサートを兼ねたワールドツアーは、割とおぉ!となりました。戦時中の各国の様子、世間の様子が見れるのは新鮮です。

また、時間の進み方が早く、途中でガリア解放が叶います。今まで世間がどういう反応だったのかが分からずに居ましたが、今作品ではそこも描かれます。ストライクウィッチーズが解放したらしい!ウィッチは凄い!と。ルミナスにもガリア出身の子がいて、10話はこの子の話でした。ただ、キャラクターへの掘り下げが薄く(今までもそういう節はありましたが)話の山に欠けます。全体を見てもそうです。

いいとこ既作品の補完じゃないですかね。