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かくして稀星学園本校を舞台に、碧音と天葉の公開レズセバトルが開幕した

開幕から猛烈な指さばきで攻勢をかける碧音。その動きはまさに「王者」と呼ぶにふさわしいものだった
「少しでも長くこの時を過ごしたい」、そう思った天葉だったが、抵抗むなしく、あえなく絶頂に至った

だが、天葉も白鳥家の令嬢としての意地を見せた。天葉の指さばきは碧音ほどのスピードも豪胆さもなかったが
そのゆるやかでなめらかな動きにより、的確に攻めるべきポイントを攻めていった
一貫して余裕の表情を見せていた碧音だったが、天葉が絶頂に至ったその時、陥落に至った

オーディエンスとして観戦を許された稀星学園本校の生徒たちは
あまりの激戦を目の当たりにし、一人また一人と恍惚状態に陥り、その場に倒れていった

しかしその中ただ3人、奏と那岐咲と珊瑚だけは、最後の瞬間までその場に踏みとどまった
そして3人は「やはりこれからもこの方をお慕いしついていくべきなのだ」と決意を新たにしたのだった
一方その間Rは、初台駅で放置されていた