作風


HPやMPなどの概念がなく、
たとえ百戦錬磨の冒険者でも些細なミスから最悪は理不尽に死に至る現実寄り、
あるいはタイトなTRPGライクの世界観が特徴。
「流れ弾や下級モンスターの不意打ちがダメージとなり得ない」「魔法が何十発何百発単位で打てるようになる」「体力がわずかでも残っていれば治癒魔法で回復する」ような事はなく、
斬られれば手足は欠損し、頭を殴られれば昏倒したり潰れ、死亡する。
そんな過酷な世界で伝説や英雄になれないキャラクターの苦闘や死闘、
生活などが明確に描写される。

文章面でもTRPGを意識してか、キャラクターが行動・判断をする理由を明記、キャラクターの心情を無視した行動や展開は書かない(やるとしても、そうせざるをえない理由をつける)ことを徹底している。


ゴブリン退治に赴いたら実は魚人退治の依頼であり、魚人達からモンスターの討伐の依頼が出た場合

ゴブリン退治にしか興味がないゴブリンスレイヤーは、当然帰ろうとする

魚人達を放っておけない女神官や妖精弓手達に説得され、渋々モンスター退治の依頼を受ける事になる

また、肝心な時に限って大失敗(ファンブル)する、ボス戦前に作戦会議など、TRPG経験者であれば一度は経験するであろう要素も描かれている。