>>604
「誰でも男の子なら覚えのあることだが、子供の時分に、女の子の意地の悪さとずるさと我儘に悩まされ、 女ほどイヤな動物はないと承知してゐるのに、
色気づくころからすつかり性慾で目をくらまされ、 あとで結婚してみて、又女の意地の悪さとずるさと我儘を発見するときは、前の記憶はすつかり忘れてゐるから、
それを生れてはじめての大発見のやうに錯覚するのは、むだな苦労だと思はれる」


「あらゆる点で女は女を知らない。いちいち男に自分のことを教えてもらっている始末である」


実際芸術の堕落は、すべて女性の社会進出から起つてゐる。女が何かつべこべいふと、
土性骨のすわらぬ男性芸術家が、いつも妥協し屈服して来たのだ。
あのフェミニストらしき フランスが、女に選挙権を与へるのをいつまでも渋つてゐたのは、フランスが芸術の 何たるかを知つてゐたからである。