ヒューリック杯棋聖戦 「藤井棋聖が注文。中盤で難しい局面」 森内九段が解説

2022/07/17 14:28
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e3%83%92%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%83%e3%82%af%e6%9d%af%e6%a3%8b%e8%81%96%e6%88%a6-%e3%80%8c%e8%97%a4%e4%ba%95%e6%a3%8b
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© 産経新聞対局に臨む藤井聡太棋聖、永瀬拓矢王座(左)=17日午後2時10分、名古屋市中区の万松寺(恵守乾撮影)
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将棋の藤井聡太棋聖(19)=竜王・王位・叡王・王将=に永瀬拓矢王座(29)が挑んでいるタイトル戦「第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)の第4局は17日、名古屋市中区の万松寺で指され、正午から1時間の昼食休憩を挟み、午後も難解な将棋が続いている。

1勝2敗のカド番の永瀬王座は先手番の優位を生かし、勝って最終第5局に持ち込みたいところだ。

その永瀬王座は2度の千日手となった第1局以来、飛車先の歩を突き進める相掛かりを選択した。

後手番の藤井棋聖は、飛車先の歩交換後の22手目△2三歩と、珍しい一手を見せた。立会人の森内俊之九段は「藤井棋聖が注文をつけた。工夫を見せて後手が主張している」。藤井棋聖は後手番ながら、動いて自らの将棋に持ち込もうという意図だ。

指し手は進み、永瀬王座は39手目に△9七桂。右桂を使う△3七桂が予想されたが、逆の左桂を活用。飛車交換を強要し、飛車打ちに弱い後手玉の陣形に飛車を打ち込むのが狙いだ。

この手を見た藤井棋聖の手が止まった。39分使い、昼食休憩に入った。

1時間の昼食休憩をへて、対局再開。しかし、藤井棋聖はその後も13分考え、△4五銀と飛車取りに出た。

森内九段は「中盤で難しい局面。この後に流れによっては難易度が増していく可能性がある」と分析する。

持ち時間は各4時間で、夕方以降に終局する見通し。対局はインターネット動画配信サービス「ABEMA」の将棋チャンネルでライブ放送。検索は「ABEMA 将棋チャンネル」。