将棋・王座戦Tで藤井聡太に勝利 同期・大橋貴洸が語る手応え

毎日新聞

2022/05/07 14:08
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%B0%86%E6%A3%8B-%E7%8E%8B%E5%BA%A7%E6%88%A6t%E3%81%A7%E8%9
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© 毎日新聞 提供王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦で藤井聡太王将を降し、準々決勝進出を決めた大橋貴洸六段=大阪市福島区の関西将棋会館で2022年5月6日(日本将棋連盟提供)
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 6日に指された第70期王座戦(日本経済新聞社主催)の挑戦者決定トーナメント1回戦で5冠を保持する藤井聡太王将(19)に勝利した大橋貴洸(たかひろ)六段(29)。藤井より10歳年上ながら、2016年10月に藤井と一緒にプロ入りした「同期」でもある。
藤井は奨励会三段リーグを1期で卒業して史上5人目の中学生棋士になったが、大橋は12期(6年)かかり、プロ入りを決めた日、「長かったが成長できた。タイトルを取りたい」と話していた。

 藤井の活躍が驚異的で、他の棋士がかすんでしまうほどだが、大橋もYAMADAチャレンジ杯と加古川青流戦で優勝し、デビュー後の勝率は7割台をキープしている。何よりも、対藤井戦は2連敗後に4連勝とし、藤井に3勝1敗の深浦康市九段(50)と並ぶ「藤井キラー」ぶりを発揮した。
大敵を降し、目標のタイトル挑戦まであと3勝と迫った大橋。6日の藤井戦をどう振り返ったのか。【新土居仁昌】

 ――矢倉の戦いに誘導したのは作戦だったのか。

 ◆矢倉でいこうと決めていました。最近は角換わりをたくさん指していますが、角換わりは研究が深く進んでいるので、なるべく研究勝負で終わる形にはしたくなかった。途中から読み合いの将棋になったので狙い通りでした。

 ――相手に竜を作られ、玉頭に迫られたところでは長考した。

 ◆形勢もよく分からなかったし、際どい場面だと思っていて。受けに使う駒は金か、それとも銀か。受ける前に攻めていく手も読みましたが、読み進めると、持ち駒が悪くて詰まないんです。

 ――終盤は形勢が逆転したところもあったようだが。

 ◆相手の玉に(何もしなければ詰ませられる状態の)「詰めろ」が続くか、続かないかの勝負で、読み切れてはいなかったが、なんとなく詰めろが続きそうだと思っていました。相手の玉を逃がすヨセになったが、(指しているときは)悪いとは思っていませんでした。

 ――藤井王将とは約2年ぶりの対局。前回はタイトルを取る前だったが、今回は5冠。対局前はどんな心境だったか。

 ◆トップ棋士と指せるのはやっぱりうれしいこと。得られるものがたくさんあるのかなと思っていたので、しっかり力を出せる将棋にしたいというのはありましたね。読みをぶつけ合って、力を出し切る感じの将棋を指したかった。