【天下尚未定】官職市場13【未得遵古也】
〜任官者募集の皆様〜
当スレは荒らさなければどんな人でも参加できます。
○ある時は味方、ある時は敵の峰不二子タイプ。
○スレの官職に就いてはいるが、誰の指図も聞かない雲のジュウザタイプ。
○鄭王のように自分の思うがままに国を発展させ、さらに反乱を起こす唯我独尊のラオウタイプ。
↑こんな素敵な任官者を大募集!!
現在は内乱中なので、人材は平時よりも貴重に扱われます。
【官職市場〜霊帝の政府】
PC・http://jbbs.livedoor.jp/study/6134/
携帯・http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/study/6134/
こちらからも参加できます!!
と、雑談だけの参加も大歓迎で〜すw
前スレ:【戦乱の世に】官職市場12【光明は射すのか】
http://ex21.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1164204565/l50 【河南 新城】
曹操「秦の動きがいまだ定かならんな。 劉曄!」
劉曄「こちらに。」
曹操「軽騎隊1000を率いて山中に潜伏し、動きは気取られるな。」
----「蒼旗が振られ次第、貴様の判断で行動を起こせ。」
劉曄「ははっ。」
曹操「これであちらは問題ないな・・・。程c、これからどうすべきだと思う?」
程c「策はございますが、お互いに紙に書いて見せ合うというのはいかがでしょうか?」
曹操「おもしろい。(サラサラ・・・)」
『寡兵で進発して山岳地帯に駐屯する』
『出陣して新城と秦陣の中ほどの山道に陣を張る』
曹操「おお、ほぼ同じ考えだったな。」
程c「そのようですな。」
曹操「よし、下命された部隊は城外10里まで移動する!」
----「前方が低く、後方が高い上に起伏のある山岳地帯だ、敵も大兵で打って出てはこないだろう!」
----「小回りの利く小軍で行くぞ! 出陣!!」 【新城 山地】
曹操「高きを以て低きを見下ろす・・・とここまでは良いのだが。」
程c「ご油断めさるなよ?」
《歩兵》
重装長槍隊(5000人)
槍車隊(2500人=1250基)
重装長戟隊(2500人)
《騎兵》
胸甲騎兵隊(3000人)
匈奴軽騎隊(2000人)
軽騎隊(1000人)
《弩兵》
元戎連弩隊(兵数:2000人)
元戎連弩隊(兵数:2000人)
《工兵》
工兵隊(2000人)
工兵隊(2000人)
砲車隊(2000人=200基)
砲車隊(1000人=100基)
砲車隊(1000人=100基) 前スレ>>187より
【新城・涼州軍本陣】
賈詡 「まあ、このまま刺青を入れても面白くないからさぁ。」
---- 「この乱世、キミの寝言が通用するのか確かめてごらんよ。」
(賈詡は獄を出てきました)
賈詡 「はふう、決死の人間ってのは相手にすると疲れるね〜。(苦笑)」
韓文約「して、敵の様子は?」
張松 「うーん、面倒だぜオッサン。」
---- 「敵は山岳に布陣したらしいし、こっちの主力は騎馬。」
賈詡 「見通し悪い所じゃ鉄騎兵も活きないしなぁ。」
馬超 「んじゃ、俺様が一っ走りして…」
賈詡 「ダーメw」
---- 「どーせ、突撃して本陣突くとかそんなことしか考え付きそうにないし。」
馬超 「……。」
---- 「んじゃどーすんだよ?」
賈詡 「ちょっと斥候を放って敵の軍装を見てみる?」
(数刻後…)
斥候 「えーと、>>5のような軍装だっぺ!!」
賈詡 「ごくろーさんw」
---- 「さてさて大将、大将ならどーする?(ニヤリ)」
韓文約「…さては文和、悪知恵でも思いついたか?」
(軍議中…) 【秦陣付近】
使者「韓遂殿、曹丞相から預かりたる書状と刀がある!!」
『わが旧知、韓遂よ。決戦の前にひとこと言い置くことがある。
天下に覇を成す条件に「天の時」「地の利」「人の和」があるのはご存じと思う。
私は中原の交易の十字路に根を張り、時勢に乗って相の位を手に入れた。
しかし、私の使えた東政権には人の和はなく、
檄文を以てしても、新体制の政を以てしても、諸侯が一つとなることは叶わなかった。
諸侯の一体化が漢を蘇らせるという私の理想は、ついぞ崩れ去った。
ゆえに、私は魏の侯として、私個人の志を以て君と戦わんとするものである。
私が君に対してそうであるように、君も私との旧知など歯牙にもかけず出陣をするのだろうが、
私は決戦に際し、君と直接言葉を交わそうとは思わない。
君の軍の影がちらと見えたその時から、私は戦端が開始されたと見なすだろう。
君との旧交は軍の采配で温めるとしよう。
秦王よ、この刀で存分に戦われよ。 曹操』 訂正。 【秦陣付近】 の上にこれを入れて読んでください。
【新城 山地】
曹操「そうだ、韓遂がそろそろ出陣するのではないか。」
----「(サラサラ・・・)この書と刀を手渡してきてはくれぬか。」
使者「えっ…どうしてこのような事を…。」
曹操「考えがあるのだ、とにかく頼んだぞ!!」
使者「御意・・・」 【河南 新城】
《練兵場》
『ドン!!』
曹仁「第一陣、集合!!」
『ザッザッザッ…』
曹仁「十八歩進んで展開!!」
『護!!』『護!!』『護!!』
曹仁「銅鑼を打て!!」
『ジャーン、ジャーン!!』
『ドン、ドン!!』
曹仁「後陣、前進!!」
『ザッザッザッ…』
曹仁「同じく十八歩進んで展開、第一陣の間に入れ!!」
『殺!!』『殺!!』『殺!!』
呂虔「やっておりますな。…もうそろそろ宜しいのでは?」
曹仁「そうだな。先の敗戦後の募兵以来、頼りない限りと思っておったが、そろそろ実戦に投入できるだろう。」
----「呂虔、この兵を伴い前線の基地に征くぞ。」
呂虔「ハッ」
(重装槍兵7000人、軽装槍兵6000人、重装槍兵1500人が山地の前線に送られました。) 【汝南本城 城門前】
于舗「よし、そろそろ賊の領域に入るな。
全体、下知の通り文隊せい!」
于禁「御意!」
曹彰「よっしゃ、まどろっこしいのは苦手だが……」
于禁「黄髯」
曹彰「ワカってるワカってる。そう睨むなって」
【汝南 賊軍砦】
賊兵「見えましたぜ頭目! あれが官軍でさぁ!」
劉癖「うむ……妙に少ないが」
ハイ元紹「オレたちが賊だからってナメてんじゃないンすかね。
かるーくヒネってやりやしょうや!」
賊兵「弓矢の雨なんか怖くねぇ!」
賊兵「で、でもよ、今度の州牧はバカデケェ獲物を持った豪傑なんだろ?
農民あがりのオラたちが敵うかどうか……」
賊兵「バーロー、オメーまだ教師なんか信じてんのかよ!」
劉癖「なんのことか一瞬ワカらんかった。『GTO』かよ」
キョウ都「まぁ……いつものことだ。慣れない山道に引き込んで戦えば
精兵と言えど勝機はある。行くぞ」
于舗軍、賊兵隊と交戦開始! 于舗「さぁさぁきおったな賊兵どもよ!
それがしに指一本でも触れられたら……触れられたら、褒めてやろう!」
陳宮「将軍! そこはもっと『降参してやる』とか大見栄を切るところですよ!」
于舗「て、適当な文句が思いつかなかったんだ! そりゃ!」
于舗、数人の護衛兵と共に近づく賊兵を圧倒します。
賊兵「なんて攻撃だ……たまげたなぁ」
賊兵「イテテ、見ろよ、イッパツで腰がガクガクだぜ!」
賊兵「アッー?!」
于舗「ふんふんっ! お前らでは相手にならぬ!
敵将、いざ、参れ!」
キョウ都「ほほう、官軍にもイキの良いガチムチ兄貴がおったものよ。
見れば一人も殺さずに制している。並みの腕ではないな」
于舗「敵の力量を見極めるのも強さの内。おとなしく降伏すれば命の保障はしよう」
キョウ都「嫌だと言ったら……?」
于舗「決まっておる。
死なない程度にブッ飛ばす!」
キョウ都「ふふ、汝南にその人ありと言われたキョウ都の槍、貴様に捌き切れるかな?」
于舗、キョウ都と一騎討ちを開始(はじ)めます
キョウ都「そのいじけた構えでこのキョウ都を斬ろうてか!」
于舗「死亡フラグ乙っ! だがこれはかわせるか?!」
賊兵「すげぇ、あの二人、ネタをやりながら戦ってる……」
賊兵「もう五十合は打ち合ってるぜ、さすがキョウ都兄貴オッスオッス!」
キョウ都「どうした? そろそろ潮時か?」
于舗「ふん、貴様と交える刃の穢れに嫌気がさしただけのことっ!」
キョウ都「待てい、逃げるか!」
/ジャーン/
/ジャーン/
キョウ都「うん?」
于舗「どこを見ておるキョウ都、それがしはここにおるぞ?」
賊兵「頭目、深入りしすぎです! それに何やら怪しい空気が……」
キョウ都「む……言われてみれば、先ほど逃げた方向とは逆方向から出てきたような」
于舗「どうした、それがしを追ってきたのではなかったのか?」
キョウ都「うっ?」
呪術者「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ」 賊兵「こ、これは……敵将が二人おる?」
キョウ都「バカな、そんなはずが……」
賊兵「しかし頭目、現にあのバカデカい武器は先ほどの……」
呪術者「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ」
于舗「ラウンド2ゥ」
キョウ都「げえーっ! またヤツが増えたっ?!」
賊兵「と、頭目、もしやヤツは幻術使いなのでは?」
信心深かった当時の兵のこと(前略
次々に現れる于舗の姿にキョウ都以下賊兵らは(中略
さすがのことに肝を潰し(後略
陳宮「ふふふ、将軍のものに似せた特注の槍よ」
于舗「更にあちこちの間道から分隊させた偽者を次々と呼び出して
敵を混乱させる……か。甲冑もそっくりだし、それがしでも見分けがつかんぞ」
毛堺「説明的なせりふで何をやったか一発でワカってしましましたが……
ともかく賊は追い払いました。後は頭目の周倉を」
陳宮「さよう(波平風)
将軍がその膂力で以て打ち破る。
幻術使いと思わせ敵の士気をgdgdにし、頭目を一発KO
これぞリアルレジェンドにござる」
于舗「よし、全隊合流せよ!」
曹彰「やれやれ……今回は出番ナシか」
于舗隊3万、一つに隊に合流し砦へ向かいます。
【汝南 賊砦正面】
賊兵「劉癖頭目ゥゥ!」
劉癖「どうした? キョウ都隊に何かあったのか?」
賊兵「そ、それがかくかくしかじかで……」
劉癖「なんだそいつは……たまげたなぁ、と、ともかく俺は大頭目にこのことを……うっ?」
コオオオオオオオオオォォォォォォォォォ!!!!
賊兵「しゅ、周倉さまの部屋からうなり声が!」
賊兵「あなおそろしや、まるで地鳴りのような声だ……!」
劉癖「……!」
賊兵「りゅ、劉癖頭目ーっ! 官軍がきましたぜ!」 于舗「さぁ、出て来い周倉!
それがしこそ前将軍豫州牧 于舗!(名前欄からコピペ!)
いざ尋常に勝負セイセイセイセーイ!」
劉癖「くっ……! ま、マズいぞこれは。
キョウ都はどうした?」
キョウ都「orz」
劉癖「これは……のびている……」
于禁「何のために五十合も合わせてやったかまるでワカっとらんようだな」
曹彰「まんまと作戦にひっかかっちまったんだよ!
毛堺「肥ゲー的に言うと「偽退」というやつですな」
劉癖「くそっ……ワカった、なら于舗とやら、一人でついてこい!
クルルァでついてこい!」
毛堺「クルルァ?」 于禁「将軍」
于舗「それがしは一向に構わぬ。それにこの男、何かあるようだ」
毛堺「……」
劉癖「詮索は無用。ハイ元紹、それに何儀」
ハイ元紹・何儀「へい」
劉癖「お前たちは二人でここを守れ。良いな。ネズミ一匹通しちゃなんねぇ」
何儀「……へい」
于舗「……随分と長い穴倉だな、頭目の部屋と言うからには
もっと豪華なものを想像していたが」
劉癖「……」
于舗「おい、何とか言わな」
劉癖「着いたぞ、ここが……『これ』が、周倉さまだ」
于舗「――――!」 于舗「兜や獲物とおぼしき斧ならあるが……
……誰も、おらぬようだが」
劉癖「うむ。しかしこれこそが周倉さまなのだ」
于舗「kwsk」
劉癖「遡ること数年前のことだった。
おぬしら官軍が汝南黄巾党と呼んでいる我々は二つの勢力に
よって覇権争いが行われていた」
于舗「聞いたことはある。そこに現れたのが周倉だったのだろう?
お主とキョウ都の二頭目の争いを仲裁し、ひとつの勢力にまとめた黄巾のカリスマ。
今で言う魔裟斗的存在だと」
劉癖「世間的にはな。だが、あれは俺とキョウ都の二人で協議した末に
『作られた』ものだったのだ」
于舗「なるほど……読めてきたぞ」
劉癖「察しが良いな。最初は奪うことばかりしていた俺たち黄巾も、
いつしか多くの流民を抱えるにつて虚しさを感じ始めたのだ。
『奪う民すら奪う側に回る世の中か』と。
かと言って俺が勝ってもキョウ都が勝っても簡単に勢力争いは収まらぬ。
さっき二人の部下がいただろう、あの二人、ハイ元紹は俺の子分で
何儀はキョウ都の子分だったのだ」
于舗「そこで『周倉さま』……というわけか」
劉癖「あぁ。
『二人が勝てないほどのカリスマなら』、と周倉さまは黄巾をまとめ上げた。
結果俺たちは官軍にも負けない強い結束を得たが……状況は何も変わっちゃいない。
『奪う』ことはやめられなかった。結束と言っても、それは賊としてのものだからな
俺はどこかでお主のような男を待っていたのかも知れぬ。
『敗北』が知りたかったのだ」
于舗「それなんて最凶死刑囚?」 劉癖「ともかく、だ。『周倉さま』もこれでおしまいだ。
幕引きとしよう。俺の首級を持って行くと良い。
ただし……子分には危害を加えるな」
于舗「お主、そこまでの覚悟が。
……安心せい、誰も殺してはおらぬ」
劉癖「お主……」
何儀「お、おい……いい今の話、ほ、本当か?」
于舗「ッ?!」
劉癖「何儀ッ! 貴様、どう言うつもりだ!」
何儀「『周倉さま』は居なかったってことなのかよッッ!
架空の、オマエらが作った作り話だったってことかよッッ!
テメェらオレをナメてんのかよッッッ!」
于舗「よせ賊将、今の話を聞いてお前は――」
何儀「うるせぇぇぇぇぇぇっっ! 死んじまえッウソつき野郎ォォ!」
劉癖「くっ、かわしきれ……」
アッー!
劉癖「……む、
きょ、キョウ都ッッ?!」
キョウ都「ふふ、間一髪間に合ったか……ウッ!」
何儀「お、おかしら……オレァ、オレァ……」
キョウ都「ぐふっ、す、すまなんだな、今までお前たちを騙しておって、
だが敢えて言おう、許してくれ……こうするしか、こうするしかなかった……」
于舗「キョウ都殿、しっかりなされ、今軍の衛生兵を呼んでく――」
キョウ都「 止 め い ッ ッ !」
于舗「!」
キョウ都「今そんなものを呼んでは、全てが無になっ、てしまう、
また民は統、制をなくすだけだ、『周倉さま』は、おらねば、ならぬ」
劉癖「キョウ都……お前……」
キョウ都「なぁ劉癖、」
劉癖「おう、なんだ」
キョウ都「あ、ありがちな台詞ですまねぇ、も、もう、目が見えねぇ、
頼む……『周倉さま』を絶やしちゃならねぇ、『周倉さま』を……」
劉癖「お……おお、おお! もちろんだとも!」
キョウ都「それを、聞いて、安心した、ぜ、
へへ、懐かしいなァ、そろそろ春か?」
于舗「なに言ってるんだ、まだ寒――」
劉癖「あぁ、あぁ、そうだ、また春になったら釣りにでも行こうぜ!
だから生きろよ!」
キョウ都「そ、そいつぁ、無理な相談だぜ、……
……イ、イサキは、イサキはと、取れるかなぁ……」
于舗「もちろんだともキョウ都……」
劉癖「アンタ……(俺の台詞……なんだけどなぁ……)」
于舗「 今 年 一 番 の 大 漁 だ 」
キョウ都「イサ…カコイイ……(ガクッ」
キョウ都→再起不能(リタイア) 何儀「あ……お、おかしら、おかしらっっ!」
于舗「もう……眠らせてやれ」
劉癖「ケンシロウかよ」
于舗「して、どうする? 劉癖」
劉癖「……」
于舗「キョウ都の想い……無駄にはできまい」
劉癖「……あぁ」
・・・
ハイ元紹「頭目ぅ〜! 劉癖兄貴ぃ〜!
……ハッ! そ、その兜、そしてその斧、そのお姿は、まさか!」
劉癖「……お前は……確か……」
ハイ元紹「はっ、ハイ元紹ッス! 元劉癖兄貴……いや劉頭目の子分の!」
周倉「そうか。……劉癖は良い子分を持ったな」
ハイ元紹「あ、ありゃとやんしたあっー!」
周倉「本当に……俺は良い子分を持った。」
ハイ元紹「しゅ、周倉さま?」
周倉「ん? お、おぉ、何でもないぞ。
それよりこれからは官軍との和議だ。皆を集めよ」
・・・
于舗「しかし毛堺、お主、実は最初からワカっておったのではないか?」
毛堺「ハハ、将軍に隠し事はしますまい。
予感程度のものでしたが……最初から周倉など居なかったのでは、とは思っておりました」
于舗「ほう、しかしそれはまた何故」
毛堺「姿形は喧伝できても……そう、ちょうど将軍の武器のように、
ですが『足の裏に毛が生えている』だなんて、最初に誰が見たと言うのですか?
そんな些細なことですよ」
于禁「なるほどな……カリスマ性を出すための喧伝が仇になった、か」
曹彰「しかし将軍よォ、劉癖……っと、今は『周倉』だったか。
あいつはうまくやれんのかねぇ」
陳宮「それには及ばぬよ黄髯殿。あの件以降、汝南黄巾党は解散。
改めて戸籍を用意してほぼ全員が民に戻った。
……これでお主の「政」とやらも、少しははかどるのではないか? 毛堺」
毛堺「ふ、ふんっ! いちいちイヤミな男じゃっ」 于舗「元々民衆だった賊徒だからな、戻るのもそれほど難しくはあるまい
何儀もあの件以降すっかり毒気が失せたのかおとなしくなったそうだし」
于禁「彼らの本当の戦いはこれからですよ。
これからは鋤鍬を武器に、再び荒れ果てた大地と戦う……と言うわけですな」
曹彰「へっ、ウマいこと言いやがって……
でも、まだ血の気の残ってるヤツはいたようだぜ」
于舗「うん?」
周倉「于舗将軍!
周倉以下、元黄巾賊3万、これからは命をかけて将軍をお守り致しますぞ!」
ハイ元紹「お、おれもいるッスよー!」
于舗「……やれやれ、すっかりあの兜が似合うようになったようだな」
于舗軍、賊徒27万を民衆に、残る3万を官軍正規兵に加え、
汝南の賊を鎮圧致しました。 >>21
【陳留】
侍従「朗報ですよ、令君。」
荀爽「ほう……?」
侍従「豫州の于将軍ですが、黄巾兵を平らげ配下に組み入れたそうです。」
荀爽「それはそれは。彼処の叛乱には手を焼かされていましたからねぇ……。」
----「落ち着いたようで何よりです。」
----「(サラサラ……。)」
荀爽「この書状と…あとはこれを于将軍に渡してください。」
使者「ハッ」
《書状》
黄巾の討伐、まことにご苦労さまです。
民草の苦難を肌で体感された方が民を率先して救ってくだされば、
漢の民政にとって大きな貢献となることでしょう。
これは心ばかりの謝礼です。遠慮なさらずお納めください。
尚書令 荀爽
○青スの剣:曹操が作らせた二振りの名剣のうちの一振り。鉄を泥のように切ったという。 【鄭国・成都・宮】
〜その頃〜
鄭丘「さて・・・今日は集まってもらった訳じゃが・・・」
一同「うぬ。」
鄭遷「ぬ。鄭籍殿。具合は?」
鄭籍「可でもなく不可でもなくじゃの。」
鄭遷「そうか。変わりないか。」
鄭洪「ん〜まさかね〜あの兄が倒れるとはね〜・・・」
鄭昺「うぬ、いきなりで驚いた。」
鄭篤「命には別条が無い事はいいことやけど・・・」
鄭章「まさか・・・昏睡になるとは思いもしませんでしたね・・・」
鄭丘「うむ・・・」
----「しかし・・・このまま閣下の容体を見守っていても仕方が無いことじゃ・・・」
鄭昺「うぬ、国として指導者の不在は危険。」
鄭籍「しかしのぉ、誰を立てるかが・・・」
鄭洪「ん〜ま〜そこが問題なんだよね〜」
鄭篤「そうやね。それは一番の問題やね。」
鄭遷「うぬ。」
----「だが、王族の中では鄭郭の長子鄭國、次男鄭登、三男鄭寔、四男鄭岱、五男鄭桓。」
鄭章「えーと・・・鄭桓殿は・・・今は劉姓を名乗ってますので・・・劉桓ですね。」
鄭丘「それにじゃ、閣下の弟君であられる、鄭洪殿、鄭篤殿、鄭珅殿。」
鄭章「あとは・・・えーと・・・長老衆の・・・」
鄭篤「鄭丘殿、鄭籍殿、鄭重殿、鄭徽殿、鄭傅殿、鄭綏殿、鄭昺殿、鄭譚殿やね。」
鄭徽「そして存命の王族の中で最長老である閣下の父君であられる鄭兆殿じゃのぉ。」
鄭丘「じゃが、わしらも話し合ったんじゃが、閣下のご子息か父君がなればよいと思うんじゃ。」
鄭洪「ん〜でも〜僕は〜元々そんな器じゃないし〜鄭國で良いと思うよ〜」
鄭篤「ワイも同じやね。」
鄭洪「ん〜それに〜兄は生きてるんだし〜兄を上王として〜代理の王を〜立てれば良いんじゃない〜?」
----「あとは〜それを補佐する補佐官を〜ん〜宗族から数名置けば〜」
一同「異議は無い(・・・いつもこれだけマシなら、代理王を任せられるんだがな・・・orz) 続き
鄭丘「では、閣下を上王としてじゃ、代理の王を立て補佐官を付けるとしてじゃ。」
鄭傅「ふぁっふぁっふぁ、誰を王に就けるかという事じゃのぉ・・・」
鄭遷「ぬ。別に鄭郭の長子でかまわんだろ。」
鄭篤「そうやね、ワイもそれが良いと思うやね。」
鄭洪「ん〜そうだねぇ〜一番色濃く血を受け継いでいるんじゃいかな〜」
鄭徽「あとは・・・補佐患者のぉ。」
鄭章「えーと・・・今までの実績から考えれば・・・」
----「軍事は鄭昺様が、外交は我が祖父鄭徽が、内政では鄭珅殿が、それぞれ協力してましたね。」
鄭洪「ん〜別に〜今までのまんまで良いと思うよ〜」
----「成都にいる長老衆や〜鄭珅が〜ん〜政治を合議して見ればいいし〜」
----「そもそも〜ん〜鄭國自身も〜子供って訳じゃないんだから〜補佐で十分でしょ〜」
----「あとは〜ん〜新王にとっての祖父に当たる〜ま〜僕らの父が〜面倒見れば良いし〜ね〜」
一同「うぬ。異論は無い。(・・・ある意味、鄭郭に一番近いのはコイツな気がする・・・orz)
鄭洪「ん〜じゃ〜僕らは〜また地方に行こうかな〜」
鄭遷「そうだな。地方が揺らいでも大変。」
鄭昺「だが。今回の一方を受け我らは梁攻めを急遽取りやめ引いた。」
鄭洪「ん〜僕も任地の荊州から〜直ぐに駆けつけたしね〜」
鄭蘇「いやー私も豫章府に越攻めを蜂起してしまったし・・・」
鄭丘「そのせいあってじゃが、今の鄭の影響力はこの益州と交州、夷州に一部の封国のみじゃ・・・」
鄭重「異民族の奴らも匈奴・鮮卑・烏桓が離散しおったわ。」
鄭洪「ん〜ま〜でも〜ね〜異民族が〜庇護している勢力が〜弱まれば〜服従する相手を変えるのは〜」
----「おかしくないし〜ん〜それに〜ま〜幸い〜荊州は王国殿が入ったから〜問題は無いんじゃない〜」
一同「うぬ。確かに・・・(何だかなぁ・・・性格と口が治ればなぁ・・・
鄭徽「ともあれじゃのぉ・・・今後は新王鄭國様を担ぎ、今ある領土を堅守し繁栄させるしかないのぉ。」
一同「うぬ。」
*鄭郭公が上王に、鄭國が(代理の)王に即位しました。
*鄭・=鄭ヘイ(日+丙)です
(*という訳で復活です。 【陳留】
侍従「しかし、功績に報いるのに剣一振りとは少々少ない…のでは?」
荀爽「いえ、あの剣は魏侯が自らの代理となる将軍に預けなさるおつもりだったモノですから。」
----「アレを提示すれば魏国の内であれば大体の勝手は通るはずです。」
侍従「なるほど。」 【新城】
《物見台》
薛悌「わが君、こちらにいらっしゃいましたか。」
曹操「うむ。いやな、もう少しで良い詩が浮かぶところなんだが・・・・・・」
薛悌「それはそれは。お邪魔いたしましたかな?」
曹操「いや、かまわんよ。・・・そうだ、そこの。」
歩哨「ハッ」
曹操「程cを予の幕舎に呼んでくれ。」
歩哨「ハハッ!!」
曹操「では参るか、公威。」
《幕舎》
曹操「さて。韓遂との決戦の前に中央軍を担う軍師たちに問う。この戦に勝つためにはどのような戦法でいくべきか?」
程c「どのような戦であれ当然の事を申しますが、何よりも整然とした動きが重要になってくるでしょうな。」
----「機動力ではこちらの分が悪い。法則に則って正確な進退を確立せねばなりません。」
----「一が動けばすかさず二が、というように、敵につけいられることのないように指揮系統を保つべきです。」
薛悌「兵の配備も気は抜けませぬな。鵺のような動きの取れる歩兵ならばこそ、各隊が連携し合うような配置にすべきです。」
----「中軍の将は全軍を乱さぬだけの手腕を持つ者を。各隊の将は臨機応変に柔軟な対応をとれる者を選びなされ。」
曹操「うむ、それが分かっていれば蛮軍風情に遅れは取らんだろう。」
----「程cは中軍にあって指揮系統を司れ。公威は予と共に前軍を駆け回って将軍どもの統率を致せ。」
両者「御意。」