なぜ、若者は食パンを食べないのか。なぜ、高齢者は食パンをよく食べるのか。それぞれの世代の声から探った。

「それだけで食事にならない」のがネック

金融機関勤務の20代女性・Aさんは基本的にはパン全般が好きで、食パンも嫌いではなく、「むしろよく食べていた」という。
「実家での朝食は、時間がない時にさっと食べられるという理由で、決まって食パン。
手軽に食べられるので、大学生で一人暮らしを始めたときは重宝していました」
それでも最近の朝ごはんは、パンの中でも菓子パンやおかずパンを選択する機会が増えたそうだ。
「食パンをトーストで食べようと思うと、焼き上がりを待たなければならないし、そのあとにバターやジャムなど、
“何か”がいる。焼かないにしても、単体では成立しづらく、ハムや卵、野菜といった付け合わせが必要になります。
結局、食パンは“それだけで食事が成立しない”のがネック。菓子パンやおかずパンを優先しがちです」(Aさん)

一人暮らしになって朝ごはんを食べなくなった

メーカー勤務の20代男性・Bさんは、大学生から一人暮らし。「自分にとってはコスパがよくない」そうだ。
「食パンそのものは実家にいた頃、よく食べていました。やっぱり朝ごはんというイメージですね。
ただ、一人暮らしになるとそもそも朝ごはんを食べない日も増えてきて、最近は食べていません。そもそも食パンは、おかずを考えるのが面倒なんですよね」
一人暮らしを始めてからも食パンを購入した時期はあったというBさんだが、そこに思わぬ落とし穴があったという。
「食パンってごはんよりも、食べ応えがないので、食べ始めるとついつい食べすぎてしまう。焼かなくてもふわふわしているから、
食べやすいし耳を取って食べてしまうとなおさらです。その割には、大してお腹は膨れない。
自分にとってはコスパが悪いなと思います」(Bさん)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b6a23c920d0a4d79ccb2318a09fe656f53ebf42