「じつは謙さんは、北野監督最新作『首』でメインキャストの明智光秀役にオファーを受けていました。
しかし、たけしさんが書いた脚本を読んだうえで検討した結果、断っています。

過激さばかりが目立つ内容に“ダメだな、つまらない”と言ったとか。
最終的に明智光秀役は、西島秀俊さん(52)が演じました」(映画関係者)

“世界のケン・ワタナベ”がNOをつきつけた映画『首』。
たけしが原作、脚本、監督を務め、「本能寺の変」を独自の視点で描く。

一時は契約問題でたけしが編集作業の中断を認めるなど、製作過程でも紆余曲折のあった同作。
なんとか完成にこぎつけ、カンヌ国際映画祭では、再婚妻と手をつないでレッドカーペットを歩くたけしの姿が話題となった。

「監督に振り回され続けたスタッフの間では“不完全燃焼”の声も上がっています。
私は日本での試写で見ましたが、『アウトレイジ』の戦国時代版というか、首がスパスパ飛ぶシーンが強烈でたけしさんらしいなとは感じましたが……」(前出・映画関係者)

渡辺の事務所に出演辞退について取材を申し込むと「お受けしていない仕事に関してコメントはしないことにしております」と回答が届いた。

渡辺は今後に関して、『婦人公論』’23年3月号でこう語っている。

《自分で思う夢よりも、僕以外の人が思いもかけないことを考えて、見出してくれるほうが楽しいし、可能性が高いと思う》

たけしにはよほど可能性が見出せなかったのだろうか。“作品を選ぶ嗅覚には自信がある”と自負する渡辺が待つ“思いもかけない”映画とは――。


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