日本人から消えた辛抱強さ…すぐに文句をいう日本人

日本はとても便利な国になりました。夜中にお腹がすいたら近くのコンビニが空いていますし、一人くらしの人は好きな時間にシャワーが浴びられます。
私の幼少期など、家でトイレにいくたって順番待ちだったりと、夏は家が暑かったりと、さまざまな我慢が日常生活の中にありました。
しかし、昔は当然だった我慢が、今ではなくなりました。それは「いいこと」である一方で、かつて日本人にあった「辛抱強さ」というものがなくなってしまったように思います。
その結果、すぐに文句を言ってしまう国民になってしまったと感じています。
失われた30年といわれる経済停滞期から日本は抜け出しておりません。それは端的にいえば日本の生産性が上がらなかったからです。
これは、岩盤規制で経済成長を阻害した政府、現状に甘んじてビジネスモデルの変革に対応できなかった企業・経営者の問題と認識されがちですが、日本人(個人)の問題もありました。

給料上がらないと不満なあなたはスキルアップの努力をしているのか

最近は電気代の高騰が話題です。もちろん多くの低所得者にとってこの値上がりは厳しいものです。
それは理解していますが、国民が文句や不満を言い続けた結果、日本政府は「電気代をそんなにあげないでね」と、3兆円もの補助金を電力会社にバラまいたのです。
これも戦争で資源が高騰していることが原因ですが、いくら戦争のせいであろうと、国民は文句を言う。
そもそも経済成長に物価の上昇が伴うものなのです。
米国・カリフォルニアに住む私の親族によれば、現在の月の電気代は600ドル(約8万5000円)。しかし、彼は仕方がないこと、と受け止めています。
30年間日本人の給料が上がっていないことに不平を言う人もいます。
”金持ち”に対する非建設的な不満も見られますが、かつてマーガレット・サッチャーはこう言いました。
「お金持ちを貧乏にしても、貧乏な人はお金持ちにはならない」。
自分の給料が不満なら、スキル・キャリアアップに向けて努力をしているのかを自分に問いかけるべきと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1140cb80dd34b0304b72ea12bf89faa3e27ce875