今回は、FPが話を聞いて思わずため息が出る「無駄かもしれない大きな支出」を考えてみたいと思います。

2.旅行代

自分へのご褒美が必要! 気軽な独り身のうちに旅行をしたい! 子どもができる前に旅行しちゃおう! 子どもが小さいうちに思い出をつくりたい! 子どもを残しておいても平気になったので夫婦水入らずで! 定年したので思い切り飛び回ろう! 人生の楽しみ! ――などなど、旅行をするには、人生にわたっていろいろな理由があるものです。しかし、これらの理由はおカネを無駄に使う言い訳に他なりません。

旅行費用の話になると、これらの理由が出てきます。宿泊代だけを計算しがちですが、実際は交通費と食事代、お土産代などがかかっており、まとまった支出となることもしばしばです。しかも、行き先が海外となると、その額もバカになりません。

3.住宅ローン

もはや疑う余地のない家計における最大の支出です。人生における最大の買い物と評される住宅購入ですが、高額なだけに毎月の住宅ローン支払いも高くなり、年間の負担はほかの支出を1ケタ上回ります。金利が低いため住宅を買いやすくなっているものの、無計画な住宅購入はのちのち地獄を見ることになりかねません。プライドが高く見えっ張りな人は、住宅予算が適正価格以上になりがちです。住宅ローンの借入金額が年収の6倍を超えたら高いと思ったほうがいいでしょう。
いかがでしょうか。大きなお世話でしたね。厳しいかもしれませんが、おカネを貯めることが今のあなたの人生におけるプライオリティであるのなら、言い訳はしないこと。必要な支出かどうか、定期的に検証することが大切です。いつも行っているから、ほかの人もやっているから、というのは理由としては低レベルです。あなたの人生は、あなただけの視点で考えてはいかがですか。