「こんな歳でSNSアプリに入れあげてしまい、恥ずかしい」
東京地裁で証言台に座る53歳の男は、事件の背景についてそう明かした。

男が問われているのは、自宅アパートに火を付けた罪だ。男はライブ配信アプリを使った女性歌手への“推し活”にはまり、手取り月25万円から「投げ銭」として8万円をつぎ込むようになっていた。
その「むなしさと不安」が事件の引き金になってしまった。彼に一体、何があったのか?法廷で明らかになった。

■人気ライブ配信“投げ銭”めぐる相談増加「やめたいけど、やめられない」

ライブ配信者に対して金や購入したギフトを贈る「投げ銭」。
被告は20代の女性歌手を“推す”中で「投げ銭」を繰り返していった。

【被告人質問】
ーーどんな魅力があった?
リスナーの間でも順位があり、いっぱい投げれば上位になったり、ハンドルネームを連呼してもらったりして、それが生きがいになっちゃった。

ーー月に8万円の「投げ銭」、高額では?
際限なしに投げられて、上限がないんです。

コロナで在宅時間が増え、人気に火が付いたライブ配信アプリ。
国民生活センターによると、ライブ配信アプリの「投げ銭」をめぐる相談やトラブルはここ数年増加している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e1307efd066df31e677fe6efef52a15cab0f4be