――今回のシングルの「求めよ…運命の旅人算」でも、磨いたものが発揮できたようですね。

「ファンキーに歌って」ということで、レコーディングまでに仕上げるのに苦戦しました。全員が1曲まるまる歌うんですけど、サビのキーがずっと高くて、息も吸えない。
どうしたら1時間ノドをもたせられるか、計算しながら練習しました。

――ホイッスルボイスは、最初から西田さんの担当になっていて?

全員録ったと思います。スタジオで練習する声も聞こえたので。でも、私は前からホイッスルボイスのレッスンをしていたので、めちゃめちゃ歌いたかったです。
作曲の星部ショウさんに「絶対出せるようになるので、ホイッスルボイスのパートを作ってくれませんか?」とお話しもして、来たのがこの曲でした。

――なぜホイッスルボイスを習得したいと思ったんですか?

BEYOOOOONDSで歌で目立つために、武器が欲しかったんです。他のメンバーはすごい武器を持っていて。
平井美葉ちゃんや里吉うたのちゃんはダンス、小林萌花ちゃんはピアノ、清野桃々姫ちゃんはトークボックス…。

私には何があるのか。かわいい? あざとい? それは誰でもできるのでパッとしないなと、ずっと思っていました。それで、ボイトレの先生に相談しました。

――すぐ出せるようになりました?

最初は全然ダメでした。小田さくらさん(モーニング娘。’23)がカバーされた「逢いたくていま」を課題曲にしたんですけど、「あんな高い声が出るわけない」と思っていて。
でも、イルカの鳴きまねでキュッと声を出すとか、ストローを使って音域を上げる発声練習とか、ノドの位置を高いところでキープとか、家で暇さえあればやっていて。少しずつできるようになりました。

――「求めよ…運命の旅人算」ではカッコ良く響かせています。

ライブでも歌っていくので、もっと特訓は必要ですけど、やっと個性を出せて達成感がありました。
MVでそこは、私は島倉りかちゃんが真顔で引く台車に乗って、高らかに歌うコミカルな映像になっています(笑)。それもビヨっぽいですね。
https://townwork.net/magazine/job/workstyle/142119/