https://news.yahoo.co.jp/articles/e5a80fc8c6b15056f0175ed3a8ab663b79526b9a

戦前に創設され、囲碁のタイトル戦で最も古い歴史と伝統を持つ本因坊戦が、5月に予選が始まる来期の第79期から、大幅に規模を縮小して運営されることになった。
7日、主催の毎日新聞社が発表した。現行の七大タイトル戦は新聞各社が主催しており、インターネットの普及に伴う新聞不況の影響が老舗の大棋戦に波及した格好だ。

 毎日新聞社と棋士団体の日本棋院、関西棋院によると、タイトルホルダーと挑戦者が争う挑戦手合は、今年限りで2日制の七番勝負を廃止し、来年から1日制の五番勝負へ。
挑戦者決定システムも総当たりのリーグ戦からトーナメントに移行する。挑戦手合を制した棋士の優勝賞金は、2800万円から850万円に減額。棋戦序列は3位から5位に落ちる。

 本因坊戦は1939年創設。江戸時代から世襲で引き継いできた囲碁家元の筆頭、本因坊家が名跡を譲渡し、現在のタイトル戦の原型となる本因坊戦が生まれた。七大タイトル戦の他の6棋戦はすべて戦後に創設された。

 東京・市ケ谷であった発表会見で、毎日新聞社東京本社の末次省三代表は「本因坊戦の歴史と伝統を守り、継続していくには苦渋の決断をせざるを得なかった。元に戻せるなら戻したい。戻すべく継続して努力していく」と話した。
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