ヌートバーの実力は想像以上?「将来はメジャー代表する選手」の期待が
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5919074f7109261434cfeaf753f43f0e85940f0

伸びしろだけの25歳
侍ジャパンで大きな戦力となっているヌートバー

侍ジャパンの切り込み隊長を務めるのがラーズ・ヌートバー(カージナルス)だ。父がアメリカ人、母が日本人の25歳。侍ジャパン初となる日系人MLB選手は新風を吹き込み、日本の野球ファンの心をつかんでいる。

【選手データ】ラーズ・ヌートバー プロフィール・通算成績・試合速報

 WBC1次グループの初戦となった3月9日の中国戦(東京ドーム)に、「一番・中堅」でスタメン出場。家族も応援に駆け付けた中、リードオフマンとして打線を勢いづけた。初回の第1打席で初球を振り抜いて中前打。先制点の足掛かりを作った。4回にも一塁内野安打。四球も2つ選ぶなど、6打席で5度出塁とチャンスメークした。外野の守備でも3回にセンター前方の打球をスライディングキャッチ。先発の大谷翔平が両手を挙げて好守を称えた。10日の韓国戦でも3点を追う3回に中前適時打を放ち、5回一死一塁では中堅前の当たりをダイビングキャッチし、相手のチャンス拡大の芽を積んだ。

 NPBでプレー経験がないため、今回の代表選出に驚きの声が上がったが、実力は申し分ない。2021年6月にカージナルスでメジャー初昇格を果たすと、昨季は108試合出場で打率.228、14本塁打、40打点、4盗塁をマーク。確実性を磨く必要があるが、出塁率.340と決して粗い打者ではない。変化球への対応能力が高く、選球眼もいい。打球速度はメジャートップクラスと伸びしろだらけだ。

 メジャーを取材するスポーツ紙記者は、「パワーとスピードを兼ね備えたプレースタイルで、打率3割、30本塁打をクリアできる可能性を十分に秘めている。守備でも外野の全ポジションを守り、強肩が魅力です。栗山英樹監督でなかったら侍ジャパンに選出されなかったかもしれませんが、間違いなくチームにプラスアルファをもたらす選手です。メジャーを代表する選手になるでしょう」と太鼓判を押す。