https://news.yahoo.co.jp/articles/874c74b2322e0a7abb2784ab1378dcdf1e78d65b

みずほ銀行が、2024年春から新卒社員の初任給を5万5000円引き上げ、26万円とする方針を固めたことが分かった。三菱UFJ銀行も同程度引き上げる方向で最終調整している。三井住友銀行は先行して23年春から5万円増の25万5000円とする方針で、3メガバンクが他業種に見劣りしない待遇改善に乗り出した形だ。

【図表】国家公務員、若手重視の賃上げ

 3メガバンクの初任給は2011年以降、横並びで20万5000円に据え置かれてきた。みずほ銀、三菱UFJ銀とも初任給の引き上げは13年ぶりとなる。労働組合との交渉を経て決定する。新卒との賃金が逆転しないよう、入行数年以内の若手を対象にした賃上げも検討する。

 採用手法も改善する。みずほフィナンシャルグループ(FG)は24年4月から傘下の銀行、信託銀行、証券など主要5社で合同採用を始める。初任給も5社で統一し、現行で最も高いみずほ証券(25万5000円)を上回る水準とする考えだ。デジタル社会に対応する理系人材の確保に向け、博士課程修了者の初任給(30万円)も新設する。

 募集コースも見直し、採用時点で働きたい会社を特定した上で、希望する業務内容を要望してもらうフリー枠を設ける。グループの一体性を高めつつ、優秀な人材の確保につなげる。
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