https://news.livedoor.com/article/detail/23665728/
スマホの長時間使用によって引き起こされるのは、急性内斜視だけではない。眼球そのものが変形してしまうこともある。

「強度近視の人の場合、失明に至る病である『黄斑変性症』の発症リスクは、通常に比べて約850倍に跳ね上がります。
大げさに思われるかもしれませんが、これは充分に現実的な数字です。
それほどに、スマホによって引き起こされる強度近視は重大な問題なのです」

「眼軸長が伸びて網膜が引っ張られてしまうため、網膜剥離や網膜裂孔(網膜に穴が開くこと)のリスクも高まります。
また、近視が進行すると、失明リスクが最も高い緑内障にもなりやすくなってしまうのです」

眼圧を一定に保つために必要な房水の排出口である「隅角」も伸びている。
この状態が続くと、眼圧が上昇して視神経が圧迫される「開放隅角緑内障」の発症リスクが激増するのだ。
当然、発症後にスマホを使い続ければ、失明の危険性も高まる。

65歳以上の約5人に1人、75歳以上のほぼ半分が発症するといわれている白内障も、
強度近視によって罹患しやすくなる病気だ。近視がない人に比べ、発症リスクが5.5倍に増える。
手術によって症状が改善しても、スマホを使った近業を続ければ、症状は悪化するという。

視力が回復したことで、これまで拡大して見ていた画面や文字を、小さいままで見る人も多い。
そうすると、結果的にスマホを近くで見ることが増えるんです。
視力が回復しても、画面や文字のサイズはそのままにしておいてほしいですね。