暴力団員を装ってSNS(交流サイト)で知り合った当時16歳の女子高校生を脅して乱暴し、
現金を奪ったとして、強盗強制性交罪に問われた無職の男(40)の裁判員裁判の論告求刑公判が
31日、大津地裁(大森直子裁判長)で開かれ、検察側は懲役25年を求刑した。
被告は10件の事件で起訴され、地裁は、裁判官だけの区分審理で当時13~18歳の女性7人に対する強制性交や強姦(ごうかん)罪などを有罪とした。
この日の裁判員裁判で、検察側はこれらの罪を含めた全体の求刑をした。
弁護側は強盗強制性交罪について無罪を主張し、既に有罪とされた罪のみで懲役15年が相当とした。
強盗強制性交罪の起訴状によると、被告は2020年6月20日、SNSで約束して大津市内で会った女子高校生を
「ヤクザみたいなことをしている」などと言って脅して軽乗用車内で乱暴し、現金5千円を奪った、としている。
検察側は「被害者を徹底的に畏怖させ、その意思や尊厳を蹂躙(じゅうりん)した」と非難した。
弁護側は、強盗強制性交罪については脅迫はしておらず同意があったとし、他の事件は同種事件と比べて罪が重いとはいえないと主張した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b1c03d35c176e57a1780c100ccea0d1ef433342