去年5月、札幌市のホテルで、出産直後の赤ちゃんを殺害した上、
遺体をJR千歳駅のコインロッカー内に放置した罪に問われている23歳の女の初公判が開かれ、
犯行までの“顛末”が明らかになりました。
住所不定・無職の小関彩乃(あやの)被告は去年5月、札幌市中央区のホテルで、出産直後の男の赤ちゃんを、
浴槽内の水中に沈めて殺害した上、遺体をクーラーボックスに入れ、JR千歳駅のコインロッカー内に放置した殺人と死体遺棄の罪に問われています。
31日午前の初公判で、小関被告は「間違いありません」と話し、起訴内容を認めました。
冒頭陳述で検察は「男と遊ぶ暮らしを続けるため、赤ちゃんを殺害して遺棄した」と指摘。
さらに、冒頭陳述によりますと、山形県で生まれ育った小関被告は、マッチングアプリで知り合った仙台市の男子大学生と交際し、実家を飛び出し、仙台市で暮らし始めました。
その際、デリバリーヘルスで働き、競馬で奨学金を使い込んだ交際男性に資金援助し、自身の家賃も度々滞納するようになっていました。
そして、客の子どもを妊娠しましたが、大学を卒業した交際男性が札幌市に先立ち、去年3月から札幌市で暮らすようになりました。
札幌市でも、収入は、マッチングアプリを利用した売春で、ネットカフェや交際男性の住宅を転々とし、犯行に及んでいました。
遺体の放置前、赤ちゃんの遺体をパイプ洗浄剤で溶かそうともしていたということです。
これに対して弁護側は「事実関係に争いはない」とした上で「健康保険証を持っていなかったため、病院に行くことができなかった。
男性と離れることを恐れ、誰にも妊娠について相談することができなかった」と主張しました。
さらに、精神科医の診断を基に「小関被告の知的能力と犯行時の肉体的、精神的状況を考える必要がある」と情状酌量を求めました。
初公判は、午後も続いていて、判決は2月3日に言い渡される予定です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c641ffbba1a742713f02a46b32d21a106818b3d5