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今冬一番の寒波で、福井県内では30日も雪が降り、踏切で立ち往生した車と列車が衝突するなど事故が相次いだ。
30日午前7時40分頃、えちぜん鉄道勝山永平寺線の志比堺―永平寺口駅間の踏切(永平寺町法寺岡)で、乗用車と勝山駅発福井駅行きの列車(2両編成)が衝突。
乗用車を運転していた男性や、列車の乗客ら計約60人にけがはなかった。この影響で、同線は全線で約4時間にわたって運転を見合わせた。
えちぜん鉄道などによると、乗用車が踏切を渡ろうとしたところ、雪のために線路上で動けなくなったという。
現場付近に住む70歳代女性によると、住民数人が立ち往生する乗用車に気付き、除雪して助けようとした。
女性は「近付いてくる列車に向かって『おーい、止まれ』と合図したが、間に合わなかった」と話していた。
北陸自動車道敦賀インターチェンジ(IC)―武生IC間上下線ではこの日午前、積雪のためにトラックが坂道を上れなくなったり、単独事故が発生したりして通行止めになった。
上り線は午後3時45分、下り線は午後5時45分に解除された。
死亡事故も発生した。29日午後7時50分頃、越前市北町の県道で、車道にいた近くに住むパート従業員、畠中広一さん(67)が乗用車にはねられ、搬送先の病院で死亡した。
越前署によると、現場は片側1車線。車道には融雪装置があったが、歩道は雪で埋まっていた。