覚醒剤取締法違反の罪に問われた女優・三田佳子の次男、高橋祐也被告(43)の初公判が30日午前、東京地裁で開かれた。
実に5度目の覚醒剤事件。昨年9月の逮捕時、高橋被告は前回事件(2018年)の判決で執行猶予中の身だった。
高橋被告はノーネクタイのスーツ姿でサンダル履き、腰縄を巻き手錠をはめ入廷。
過去3度の事件は300万~500万円の保証金で保釈されたが、今回は保釈されておらず、勾留先からの出廷となった。
本人は職業を「飲食業」と答え、裁判官は「飲食店経営会社の役員」とした。
冒頭陳述では、港区南青山の自宅マンションで昨年9月28日、微量の覚醒剤のほか約2・4グラムの大麻を所持し、また同月下旬に覚醒剤を吸引とされた。
公訴事実に間違いがないか、裁判官から聞かれた高橋被告は「特にないです」。
証言台に立つ高橋被告の横で、検察官は証拠品の覚醒剤や大麻、ガラスパイプを
「これはあなたが買ったもの?」「もういらない?」と言って次々と見せ、そのたびに同被告が小声で「はい」と答える生々しいやり取りもあった。
高橋被告の弁護人は、覚醒剤所持については認めるとしたが、覚醒剤の使用と大麻所持については「責任能力を争う」と宣言。
裁判官は、同被告にどのような精神障害があり、それがどう事件に影響したか「次回期日(3月10日)前に書面にして出して下さい」と促した。
この日は開廷前、40の一般傍聴席に対し抽選が行われる予定だったが、集まった傍聴希望者は17人で無抽選に。
高橋被告の大麻所持について「公訴を棄却すべき」と法廷で訴えた弁護人に閉廷後、その意図を尋ねたが、何度も横に手を振り「何も話さない」と頑なだった。
地裁記者クラブへの冒頭陳述書の提供も拒否した。
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