教え子の少女にわいせつな行為をしたとして、愛媛県内の陸上チーム代表で県内にある自治体の
男性職員が強制わいせつ罪で松山地検に起訴されていたことが判明した。
25日に松山地裁であった初公判で、被告は「間違いございません」と起訴内容を認めた。被告の所属する自治体が同日、記者会見を開く。
陸上チームのホームページによると、被告は全国大会入賞選手も育てる指導者。
被害者が特定されることを避けるため、公判では刑事訴訟法に基づき被害者だけでなく、
被告の氏名や住所地の市町村名、所属、関係性なども伏せて審理が進められた。
起訴状などによると、被告は2021年5月下旬の夜、愛媛県内で10代の少女に対して無理やりわいせつな行為をしたとされる。
検察側は冒頭陳述などで、被害者は被告の教え子にあたり、被害者の母親と3人の自動車内で体のマッサージをした際にキスをしたり胸を触ったりしたと主張。
公判で読み上げられた陳述書の中で被害者は「嫌だと言うと指導してもらえなくなると思い、なにも言えなかった。謝られても心の傷は癒えない」と訴えた。
関係者によると、被告は愛媛県警に逮捕されたが、県警は公表していなかった。
県警捜査1課は「被害者保護もあり、個別の事案について説明できない」としている。
被告が所属する自治体の担当者によると、被告は12月ごろから病気休養中という。
陸上チームのある関係者はチームが現在活動を休止していると明かし、
「特定の生徒を他の生徒の前で怒鳴るなどのパワハラもあり、以前から(被告には)不信感があった。(起訴内容が事実であれば)許せない」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20230125/k00/00m/040/124000c