全国で相次ぐ強盗事件に関連し、各地で実行役として逮捕された容疑者らは、
「ルフィ」と名乗る人物からスマートフォンを通じて強盗などの指示を受けていたことが捜査関係者への取材で判明した。
東京都狛江市では住人の大塩衣与さん(90)が殺害されており、警視庁調布署捜査本部は関連を調べている。
捜査関係者によると、グループはSNS(ネット交流サービス)上の「闇バイト」募集で実行役を集めているとみられ、
募集に応じた相手とは匿名性の高い通信アプリ「テレグラム」などを通じてやりとりしていたとされる。
警視庁や各県警がこれまでに逮捕した強盗事件の容疑者の携帯電話を解析したところ、
ルフィと名乗る人物からテレグラムなどを通じ、強盗の日時や場所、手順などの指示を受けていたケースが複数確認されたという。
ルフィはグループの中心人物が、実行役に指示を出す際に使っていた名前の一つとみられる。
テレグラムで指示を出す手口は強盗グループの間では一般的だ。
捜査関係者によると、千葉県のリサイクル店で今月12日に発生した強盗傷害事件で逮捕された男性自衛官の携帯電話にも、
テレグラム上に大塩さん宅に強盗に入るという趣旨の記録が残っていた。
強盗などは昨年から続いており、関東地方を中心に山口県や広島県、京都府や大阪府などでも事件を起こした疑いがある。
https://mainichi.jp/articles/20230124/k00/00m/040/139000c