行方不明になった幼いきょうだいを保護して自宅まで送り届けたとして、
千葉県警行徳署(大丸範雄署長)は23日、市川市立妙典中1年、倉田怜奈さん(13)と同、川崎玲菜さん(12)に感謝状を贈った。
周囲には大人もいたが誰も声をかけなかったため、2人が率先して声をかけたという。
同署などによると、2人は10日午後2時ごろ、市川市内のショッピングセンター2階のゲームセンターで、6歳女児と4歳男児のきょうだいに気付いた。
近くに保護者がいないことなどから迷子と判断。
片足がはだしだった弟のために靴を探して履かせた上、姉に「おうちはどこ?」とやさしく尋ねながら、約30分かけて自宅まで送り届けた。
きょうだいは同日午前11時ごろに家族に何も言わず外に遊びに出たとみられる。
気付いた母親が午後1時半ごろに「子どもがいなくなった」と最寄りの交番に届け出て、同署員が探し始めたところだった。
2人は小学3年の時に同じクラスになって以来の仲良しで、同中でも同じバレーボール部に所属している。
「何とかしようととっさに動いただけなのに」と倉田さん。川崎さんは「当たり前のことをしただけなのに」。
表彰に驚き顔の2人だが、きょうだいが見つかって喜ぶ両親の姿を思い返し「あのときに声をかけて良かった」と笑顔を見せた。
https://www.chibanippo.co.jp/sites/default/files/IP221223TAN000005000_00.jpg