トレーディングカードの人気が高まる中、相次ぐ窃盗事件。
被害に遭ったポケモンカード専門店の店長は「カードを根こそぎ取られた。第2、第3の被害が出てほしくない」と窮状を訴えた。
東京・秋葉原でポケモンカード専門店が窃盗被害に遭ったのは昨年11月18日のことだ。
6日前に店をオープンさせたばかりだった大久保翔店長(32)は「ぼうぜんとしてしまって、ショックが大きかった」と振り返る。
店内の防犯カメラ映像によると、窃盗犯は未明にシャッターをこじ開けて店に入ると、
カードが並べられたショーケースのガラスを割り、一度外に出た。
約30分後、髪形が分からないようにフードをかぶり、マスクをした数人が懐中電灯を手に再び侵入。
壁沿いの陳列棚をバールで破壊するなどし、数時間かけて店にあるほとんどのカードを持ち去った。
「カードだけでも被害額は約2500万円に上る」と大久保店長は肩を落とす。
高額カードが保管されていたという金庫は被害を免れたが、シャッター付近まで運び、壊そうとする様子が映像に残っていた。
店舗は昨年12月24日から営業を再開した。ショーケースを新調するなど500万円以上の費用が掛かったといい、
クラウドファンディングで資金を集めている。「(窃盗犯に)怒りがある。同じような被害者が出ないでほしい」と訴えた。 
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