アダルトビデオ(AV)に出演した女性に契約書を交付しなかったとして、警視庁は5日、東京都品川区、映像制作会社役員の男(50)をAV出演被害防止・救済法違反容疑で再逮捕した。
出演者の被害防止のため今年6月に施行された同法違反容疑での摘発は全国初となる。
捜査関係者によると、男は同法施行後の8~10月、自身が手がけるAVに出演した複数の女性に対して、撮影内容や販売方法などを定める契約書を7回にわたって交付しなかった疑い。
警視庁は先月、撮影した無修正のAVを動画投稿サイト「FC2コンテンツマーケット」で販売したとして、男をわいせつ電磁的記録記録媒体陳列容疑で逮捕。
その後の捜査で、一部の作品について女性に契約書を交付していなかったことが判明したという。
男はその後、同陳列罪で起訴された。警視庁は男が2016年以降、FC2で違法なAVを販売し、約8200万円を売り上げたとみている。