https://bunshun.jp/articles/-/59117
警察当局がFC2をターゲットにしたのは、7年前に遡る。
性行為のライブ配信に関わったとして、わいせつ電磁的記録媒体陳列容疑などで京都府警がFC2の経営者(当時)らを逮捕したのだ。
司法関係者が振り返る。
「経営者は最高裁まで争ったものの、有罪は確定。米国に形式上の拠点があっても、投稿者のわいせつ動画について経営者にも刑事責任が問えることを明確にした判決で、同業者にも衝撃を与えた」
ただ、捜査は中途半端に終わっている。FC2の創業者で、経営者の兄・高橋理洋氏にも逮捕状が出たが、海外在住だったからだ。
「実質的な支配者は高橋氏で、資産は100億円単位とも言われていました。本人は冤罪を主張しており、今年7月にはNHK党から参院選に出馬。公約は『AVのモザイク撤廃』でしたが、落選しました。
現在も国際手配中で府警が逮捕状を更新し続ける限り、帰国と同時に逮捕されかねない。そのため、米国籍を持つ高橋氏は、ドバイやハワイで悠々自適の生活を送っています」(前出・記者)
動画販売数が減ったとはいえ、今回の措置後もFC2は健在。大手以外のカードは利用できるなど“抜け道”もある。モザイクを外し、コザイクを重ね、いたちごっこは続く。