性差別問題などに取り組む一般社団法人「Voice Up Japan」(東京都)の女性代表理事が、
京都府の山下晃正副知事(70)からセクハラ発言を受けたとして、府に公開意見文を送付していたことが2日、明らかになった。
副知事は発言内容について「府のルールに従って処分も含めて判断されるため、控えたい」とする一方、「発言で精神的苦痛を与えたことについてはおわびしたい」と語った。
意見文によると、副知事は11月15~17日に公務で訪れたスペイン・バルセロナのイベント会場で、女性に「俺はセクハラの塊みたいなもんだからな」「また違う男を連れ回している」と発言したという。
女性が同25日、府の窓口に意見文をメールで送ると、副知事は3回にわたって直接メールを送信。
女性は「被害者に直接メールをするのはさらなる精神的ダメージを与える行為」と問題視し、「個人の問題として対応したのは、府のリスク管理力の不備を象徴している」と批判した。
担当部署による対応を待たずにメールで直接やりとりしたことについて、副知事は「おわびをしたかった。軽率だった」と述べた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221202-OYT1T50379/