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特定外来生物の上海ガニを許可なく生きたまま保管したとして、警視庁生活環境課は29日、外来種被害防止法違反の疑いで、中華料理の食材販売業「聖元(せいげん)」(横浜市中区)の男性社員(52)ら2人と、法人としての同社を書類送検した。
生活環境課によると、5年ほど前から生きた上海ガニを販売し、昨年9月~今年10月、約1300万円を売り上げたとみられる。男性社員らは「上海ガニを求めて客が来るから販売した」と供述している。
書類送検容疑は11月1日、聖元が運営する東京都豊島区の「中国食品友誼(ゆうぎ)商店」で、環境相の許可なく販売目的で生きた上海ガニ194匹を保管した疑い。
10月に環境省から情報提供があり捜査を開始。店舗を家宅捜索した際、194匹はショーケースに陳列されていた。他に逃げ出したとみられる数匹が店内で死んでいた。
環境省によると、上海ガニは生態系に影響を及ぼす恐れがあり、2006年に特定外来生物に指定された。生体の輸入や販売、飼育が原則として禁止されている。(共同)