神戸市内の警察署に勤務する30代の男性巡査部長が、指定暴力団「絆会」系暴力団組長らとの飲酒を伴う会合に出席していたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査員が情報収集のために暴力団組員と接触するには、事前に上司に報告し承認を得る必要があるが、巡査部長は無断で出席したという。
巡査部長は「単独で情報を取り、手柄を挙げたかった」などと話しており、県警は10月25日付で巡査部長を本部長注意処分とした。
捜査関係者によると、巡査部長は9月9日夜、神戸市兵庫区の中華料理店など複数の飲食店で、絆会の直系組長(43)を含む複数の暴力団組員と飲酒を伴う会食をしたとされる。
巡査部長は県警の調査に「1人で情報を取り、組織に認めてもらいたかった」と説明、接触は情報収集が目的だったとした。
飲食代は自費で支払っており、暴力団側への情報漏洩(ろうえい)などはなかったという。
巡査部長帰宅後の翌10日未明、直系組長が別の直系組長と口論になり、馬乗りになって顔面を複数回殴打し、鼻を骨折させる傷害事件が発生。
この捜査の過程で、巡査部長の会合への出席が発覚した。
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