米インターネット通販大手アマゾン・コムが従業員1万人程度を削減する計画であることが14日、分かった。欧米メディアが報じた。
早ければ週内にも解雇を始め、アマゾンとして過去最大の人員削減となる見込み。
景気後退懸念が強まる中、米IT業界では大規模な人員削減が相次いでいる。メタ(旧フェイスブック)が1万1000人以上の解雇を発表し、米企業家イーロン・マスク氏は買収したツイッターの従業員全体のうち約半分の解雇を明らかにした。
アマゾンは人工知能(AI)サービス「アレクサ」を用いた端末部門や人事、小売り部門の従業員を中心に削減。
アマゾンは採用凍結を既に明らかにしており、コスト削減をさらに進める。
アマゾンは新型コロナウイルス禍によるネット通販の需要増に対応するため人員を増やした。
今年9月末時点で世界に約154万人の従業員がおり、給与の上昇も重なって人件費が業績を圧迫していた。
2022年7~9月期決算は前年同期と比べて減益。22年10~12月期も高インフレによる消費意欲の減退から成長が鈍化するとの予測を示していた。(共同)