ストリートファイター系のGSX-Sシリーズに、新たにGSX-8Sが加わった。
ネーミングとデザインから、生産終了となった4気筒エンジンを搭載するGSX-S750の後継モデルとしての立ち位置も感じられる。
エンジンは水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブの776cc。スズキの大排気量スポーツモデルでは久々の並列2気筒エンジンで、初の270度位相クランクを採用。
新開発のスチールフレームにKYB製の倒立フォークおよびリンク式のリヤサスペンションを装備し、スイングアームはねじり剛性を高めたアルミ製。
ハンドルはアルミ製のテーパーバーを装着。前後17インチのホイールは新デザインで、タイヤはダンロップのスポーツマックス・ロードスポーツ2を履く。
ヘッドライトはGSX-S1000に通じる六角ハウジングの二段重ねのLEDで、鋭角的かつコンパクトなフロントカウルに収まる。
燃料タンクは14Lで、側面のシュラウドはやはりコンパクトでシャープ、8Sと描かれたグラフィックも新鮮だ。
シートレールを露出させシートカウルもミニマムで、エンジンを魅せる精悍なデザインが施される。シート高は810mmで、このクラスでは低めに設定され、足着き性は良好と思われる。
スロットルはライドバイワイヤで制御。
ドライブモードセレクター(SDMS)はA(アクティブ)、B(ベーシック)、C(コンフォート)の3種から選べ、トラクションコントロールは3段階の介入度およびOFFも選択できる。
クイックシフターはアップ/ダウンの双方向で機能し、スターターボタンを1回押すだけでエンジンを始動できるイージースタートシステムは、
発進時や低速走行時にスムーズな回転を維持する低回転アシストなど、スズキが培ってきた電子デバイス(スズキインテリジェントライドシステム:SIRS)も充実している。
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