「ローマは一日にして成らず」という格言がありますが、これは「大事業は決して短期間では完成しない」という意味です。
当のローマ帝国も、紀元前8世紀に誕生した小さな共同体から、数百年かけて都市国家を形成し、紀元前27年のアウグストゥス即位で、ようやく「帝国」となりました。
しかし今回は、世界史に冠たる偉大なローマ帝国の話をしたいわけではありません。
むしろ、これからのテーマは「なぜローマ帝国は東と西に分裂してしまったのか」です。
教科書の記述に従えば、ローマ帝国は、西暦395年に東西に分裂したのち、西ローマ帝国は476年に、東ローマ帝国は1453年に滅亡しました。
ですが、いかなる経緯で帝国が2つに分裂したか答えられる人は、そう多くないでしょう。
ここでは、ローマ帝国が東西に分裂した原因やその背景について迫ります。
https://nazology.net/archives/115586