背の順に並ばせるのは差別ではないか。
そんな現役教員の松尾英明さんの意見がテレビ番組などで次々に紹介され大きな波紋を呼んでいる。

SNSのコメント欄には、さまざまな声が寄せられた。

 「日本の学校文化には意味不明な謎ルールや習慣がある」「確かに大人社会でも同じように背の順で並ぶことになれば変な感じに思うはず」といった賛同意見がある一方、「おかしいと思ったことはない」「背の順のほうが前は見やすいし、後ろの人も教師の指示を見やすい。背の順はむしろ合理的な配慮だ」といった反対意見もあった。

どうしても述べなければならないことがある。
それは「背の順で苦しんでいる人が存在する」というただ一点の紛れもない事実である。
反対意見の人はそれを無視するか、ひどく軽視している。

実際、筆者が聞き取りした際、以下のような小学生の声があった。

 「いつも一番前なのも嫌だし、時々、悪口を言われることがあるのもつらい」(男子)
「背が高いことを気にしているのに、並ばされて一番後ろだと余計に目立つから嫌」(女子)

こうしたマイノリティーの意見は気にしすぎであり、我慢すべきなのだろうか。
「私は背が低い(高い)ことなんて気にしたことがない」「背の順でよかった」という無邪気な肯定派の人に、自らの気持ちを我慢して合わせるべきなのだろうか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d3c34a6245e9b826679686ac99a6e39fb2333423?page=3