フジテレビが今年の大みそかに人気バラエティー「逃走中」を放送することが8日、分かった。放送時間は調整中だが、大型特番としてゴールデン帯(午後7~10時)で展開。
「逃走中」シリーズは2004年にスタート。大みそかの放送は、今回が初となる。フジが人気バラエティー番組で大みそかを戦うのは、12年の「料理の鉄人ワールド戦」以来、10年ぶりとなる。
「逃走中」は出演者たちが、限られたエリアの中でハンターと呼ばれる追跡者から逃げ、その時間に応じて賞金が獲得できるゲームバラエティー。
不定期の特番として50回以上放送されており、極限状態で垣間見られる芸能人らの素顔や、スリリングな展開が毎回話題で、人気番組として定着している。
フジの大みそかは、15年から昨年まで格闘技イベント「RIZIN」を中継していた。そんな中、今年6月、やはり格闘技イベント「THE MATCH」の中継を放送直前で急きょ断念。
実行委員で「RIZIN」も手がける榊原信行氏(58)の関係者に、反社会勢力と関わりのある人間がいると一部で報じられたためだった。
大みそかに「RIZIN」を放送することが絶望的な状況となる中、代わりの番組の選定を急いでいた。白羽の矢が立ったのが「逃走中」。
同局関係者は「家族で食事や会話をしながらワイワイと楽しめる内容で、大みそかにはぴったり」と狙いを明かす。
今年6月、同局のバラエティー番組の名物プロデューサーとして知られる港浩一氏が社長に就任。
「局内のバラエティー班も、例年以上に気合が入っている」(同局関係者)という。「逃走中」は11月にネットフリックスで世界配信が決定するなど、今や局が誇る大型バラエティーに成長。
満を持しての大みそかへの投入で、来年以降も“紅白追走中”の番組として定着していくのか注目が集まる。
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