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台湾南部の高雄市の廟(びょう)、紅毛港保安堂に安倍晋三元首相の銅像が建てられ、24日に除幕式が行われた。高さ175センチで有志の寄付で造られた。台湾を重視した安倍氏は台湾で評価が高い。
台湾の中央通信社によると、同廟では安倍氏死去の翌日に追悼会場を設置。担当者によると「台湾の永遠の友人」を記念するため、庭園と銅像の設置を決めた。27日の安倍氏の国葬を控え、前倒しで完成させた。
台座には「台湾の永遠の友人」と記されている。除幕式には総統府の元秘書長である陳菊監察院院長ら300人以上が参加。陳氏は中国の圧力を念頭に「安倍氏は台湾人が最も苦しいときに、日本社会に対し『台湾有事は日本有事だ』と呼びかけ台湾人を感動させた」などとあいさつした。
会場では「千の風になって」や「花は咲く」が演奏された。
除幕式では銅像のほか、2018年2月に台湾東部で地震が起きた際に安倍氏が直筆で送った「台湾加油(がんばれ)」を刻んだ石碑も公開された。
同廟は約70年の歴史があり、太平洋戦争中にバシー海峡に沈んだ旧日本軍の哨戒艇を祭っていることでも知られる。(共同)