MSJ開発凍結が影響、三菱航空機の前3月期は「売上高ゼロ」

三菱航空機(愛知県豊山町、丹羽高興社長)が公表した2022年3月期決算は、売上高がゼロだった。前期は31億円だった。親会社の三菱重工業は20年10月、小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット(MSJ)」の開発凍結を表明しており、開発・販売を担う三菱航空機の縮小が続く。

債務超過は3期連続で、金額は5647億円。前期の5559億円から拡大した。当期損失は87億円で、前期は912億円だった。三菱重工の先日の株主総会で、泉沢清次社長は「開発再開の判断には事業環境が整う必要がある。航空業界が受けている影響は大きく、検討に時間がかかる」とMSJの状況を説明している。

三菱航空機は当初は13年にMSJの量産初号機を納入予定だったが型式証明取得など開発に苦戦し、納入時期を6度延期した。さらにコロナ禍で航空需要が大幅に減少し、開発凍結となった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/56f11e377f6c0aadba50d5aff972d58061b6b43a
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