https://news.yahoo.co.jp/byline/matsumotohirofumi/20220610-00300297

「絶叫系女流棋士」(命名:先崎学九段)と呼ばれる渡部愛女流三段。過去には女流王位のタイトルを獲得した、現女流棋界トップグループの一人です。主たる棋歴は多くの記事に書かれていますのでそちらをご覧いただくとして、本稿では数々の盤外のエピソードの中から一部をまとめてみました。

・公開対局で相手に絶妙手を指され「うわっちょ!」と自分でも謎の言葉を叫ぶ。以後、ファンから色紙に「うわっちょ」の揮毫を求められるようになる。

・スマホの対戦アプリで「あっ!」とよく叫ぶ。電車の中でも、何度も叫んだ。

・最近、オンライン対局で、相手に飛車を打たれて横から王手される。上に逃げるべきところ、マウスミスで横に逃げて玉を取られる(反則負け)。パソコンの前で「ああああ!!!!」と叫ぶ。

・年末、部屋を暗くして寝ていたところ、未明に突然テレビがついて、ホラーかと震える。『天国と地獄 ?サイコな2人?』の再放送を録画予約したつもりが視聴予約になっていた。なお録画は失敗。

・入院中、左手の指に心電図の機械をつけられて爆睡していたところ、それがはずれてしまう。夜中に左手を触られて暗闇の中に看護師さんが立っているのを見て「びっくりしたああ!」と叫ぶ。

・整体で寝落ちしている際「鮭のハラス」という自分でも謎の言葉をつぶやいて、驚いてわれに返る。

・名前をよく「わたべ」に間違えられる。正しくは「わたなべ」。小中高、ずっと出席番号が最後。席は廊下側の後ろで教室の端っこ率が高かった。

・高校生のとき、間違って洗顔料を口に入れ「衝撃すごい」と思う。

・高校時、英語の授業でシロクマの「nanuk」 (ナヌーク)を「ナヌーケ」と訳してしまい、そのままあだ名になる(現在のTwitterアカウント名「nanu_ke」の由来)。他教科の教師からは「マヌーケ」と呼ばれてしまう。

・小学生のときの将棋大会。詰みだと思って王手で歩を打ったら、二歩だった。

・対局中、間違って隣りの対局のチェスクロックを押したことがある。

・初期配置に駒を並べていたら、うっかり桂のところに銀を置いてしまい「銀銀金玉金銀銀」になっていて、強そうな初形だなと思う。

・記録係を務めた際、タブレットに「女流三段 渡部愛」と入力すべきところ「女流三段 階渡部愛」となってしまい、そのまま対局者に提出。あとで「三段」が「三段階」に変換されていたと知る。

・ラインで予定を連絡する際「4月6日(銀)」と謎の「銀曜日」を指定。指摘されるまで気づかず。

・母から送られてきた荷物の宛名で「愛」という字が最初「受」と間違えて書かれていた跡があった。自分が日頃よくミスする原因は、遺伝子レベルなのかと思う。

・母からパーティー会場を尋ねられ、「雅叙園」(がじょえん、ホテル)が正しいのに「叙々苑」(じょじょえん、焼肉店)と伝える。

・駅で切符を買って母に渡したつもりが、領収書だった。母が改札で通れないのを見て、自分のせいなのに盛大に笑う。

・周りから「ドジっ子」だと言われてきたが「私はドジっ子ではなく、落ち着きないだけです」と思っている。「身振り手振りが大きい結果、いろいろ怪我や失態を起こすことも多いと思っていました」(本人談)

・2016年、仕事先の旅館で、自室の部屋の鍵ではなく金庫の鍵を持って外出。オートロックで閉め出される。

・2018年、地元北海道でおこなわれた女流王位戦五番勝負第1局。大一番を前にした朝、ホテルの自室からオートロックで閉め出される。

・2021年白玲戦七番勝負。「今回のタイトル戦ではオートロックで閉め出されませんように」とツイートしたところ、第2局で閉め出される。
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